◆[ヒカゲツツジ亜属] 葉や花に鱗状毛を持つツツジ属最大(542種)のグループ。有鱗片シャクナゲとも呼ばれます。3節に細分されます。
●[ビレア節] 300種が主にニューギニアやボルネオ島など東南アジアの熱帯高地に分布。樹木や岩に着生して生育。耐寒性はありませんが、色鮮やかな花色や四季咲き性など園芸的にも優れた特徴があります。園芸品種にビレアシャクナゲ(マレーシアシャクナゲ)があります。
●[ポゴナンツム節] ジンチョウゲのような花形で植物体には線香のような独特な匂いがあります。21種がアフガニスタンからインド・ネパール・中国・ロシアに分布しています。
●[ヒカゲツツジ節] 約200種が知られ高山に自生する矮性種やユリのような花を咲かせる種など変化に富んでいます。ヨーロッパ・北米に数種自生しますがほとんどはネパール・ブータン・中国に集中して分布。日本にはヒカゲツツジ・エゾムラサキツツジ・サカイツツジ・カラムラサキツツジなどが分布。早咲きの性質や青・黄色の花色など優れた特徴があります。園芸品種には有鱗片シャクナゲやミニシャクナゲがあります。葉裏に小さい斑点(輪状毛)があり青、黄、紫など鮮やかな色が多いのが特徴です。 |