ヤブコウジの紅実 ガーデニング知識
No.2
白実の万両

ガーデニングに関する知識や知恵・技(わざ)を記述します。
皆さんの知恵と技もぜひお聞かせください♪

  

これから植栽する人にひと言!

  

◆まず、自分の庭に庭木・草花を植栽する前に少し考えましょう。「植栽」などと書かなくても「植える」と書いてもいいのですが・・植栽は少し専門的な言葉になりますね。植栽とは、これから記述する5W1Hの考え方をプラスして植えるということではないでしょうか。

WHY(なぜ植えるの?)
これは愚問かも? 好きだから・・気に入ったから・・殺風景だから・・知人にいただいたから・・何でも結構。でもここにひとつプラスすること、それは植える人の心です。やさしい気持ちで「私の心を癒してね」と話しかけて下さい。きっと愛情を持って育てられると思いますよ!

WHO(誰のために植えるの?)
まずは、植える人(住む人)の心の癒しのためですが、もうひとつ、「散歩している人や訪れる人のため」という考えをプラスしては如何ですか。半分は人のために育ててあげる。道行く人、訪れる人に、あなたのそんなやさしい心が伝わると思いますよ!

WHAT(何を植えるの?植えたらいいの?)
●基本的には、自分の好きな庭木や草花を植えたら良いと思う。しかし、永く育てるためには住んでいる風土に適したものがいい。例えば、クチナシは新潟以北の冬の厳しい土地には生育がむずかしい。果樹はとくに気候、風土に影響されますね。カンキツ類は暖地域、リンゴは寒冷地向きで両極端ですね。
●洋風向きか和風向きかなど周囲との調和も少しだけ考えて樹木の選定をすることも必要かもしれません。また、スギ、プラタナス、ポプラ、クヌギ、イチョウなど、樹形が周囲との調和をとりにくかったり、高木になり樹冠が広がるなど、樹木の生態上から庭木向きでないものもあります。
●植栽する空間の日照の良し悪しによって、植える庭木や草花を選択することも大切です。(陽樹・陰樹
吉祥木・忌み木はご存知の人が多いと思います。昔からの言い伝えで、吉祥木はその印象が延命、長寿、不老、子孫繁栄につながる吉祥の植物であり、忌み木は名前や性質が悪い印象を与えたり不吉を思わせたりする植物とされてきました。しかし、これはもちろん学術的にも根拠がありません。しかし、吉祥木は好んで植えても良いでしょう。

WHERE(どこに植えるの?)
これから植える庭木や草花に聴いてみてください。テレパシーがあなたに届くはずです。庭の中央でなくても庭隅の半日陰でいいわ・・など、植える庭木や草花の生育条件に適した場所です。そこにあなたのセンスを加えてください。周囲との調和(バランス)です。庭つくりの基本は、絵画と同じく美的に見えることが大切で、遠近法をとりいれる絵画の手法で庭を広く見せたり、感じさせたりできます。(配植

WHEN(いつ植えるの?)
基本的には早春から初秋まで。厳寒の冬と猛暑の夏を除けば、1年の大半は植栽ができます。これも暖地と寒地では少し違いますし、個々の庭木や草花によっても違います。まず庭木や草花に聴いてみましょう。テレパシーがかえってこない方はごいっしょに勉強しましょう。
手入れのポイント」をご参照ください♪

HOW(どのように植えるの?)
これも数行では書けませんね。まず穴を掘り堆肥・元肥を施し、庭木の場合は支柱を立てて土を埋め戻す・・これでは説明不足でしょう。個々の庭木や草花によって生きる土壌環境が違うのです。比較的大きな樹木の場合は、植栽時に枝や葉を切りつめたり、また、移植の場合は、あらかじめ根回しをしたり、根巻きをしたり・・など。どんな環境が良いか?これも庭木や草花に聴いてください。テレパシーがかえってこない方はごいっしょに勉強しましょう。
手入れのポイント」をご参照ください♪

  

吉祥木忌み木

  

吉祥木・忌み木とも、古来からの言い伝えに由来した言葉です。樹木は、古来の人々の思いや考え方、さらには人々の心までも代弁してくれる環境要素でした。人々は、家庭から凶(鬼)を払い、吉(福)を呼ぶ願いを、厄除け、不老長寿、子孫繁栄、家運隆盛、五穀豊穣、などの年中行事や言葉とともに、樹木にも託しました。
松竹梅のマツ、タケ、ウメは今でも結納品に名前が用いられています。

◆いくつかの吉祥木とそのいわれをご参考までに。
目出鯛(めでたい)吉祥木を植えましょう!
マツ:常緑で冬の寒さにも耐える強靭な姿から、人の不変の節操や信念を連想させる。
タケ:真っ直ぐで所々に節がある。人生における生き方の指針に通じている。
ウメ:寒中、一番に咲き、清楚孤高の花と香りが、変わらぬ清純な気持ちの大切さを代弁している。
マンリョウ(万両)センリョウ(千両)カラタチバナ(百両)ヤブコウジ(十両):赤い実をつけ、お金の名前がついている。
ナンテン:葉に毒消しの薬効があり、「難を転ずる」の語呂から災難が避けられる。
アケビ:「開け実」とも語呂が合い、果肉は甘く、繁殖力が旺盛で、子孫繁栄につながる。
ムベ:生長とともに常緑の葉が5枚から7枚に増えて実を結ぶ。家運隆盛につながる。
カンキツ類ミカンスダチユズ・ダイダイ):常緑で家系が永く続く。家運隆盛につながる吉兆の植物性の食品である。
●ほかにも、ヒイラギオモトフクジュソウユキワリソウスイセンシュンランユズリハカシワギンナンゲッケイジュアスナロなど多数あります。

◆一方、忌み木は、人々の心の弱点がここ存在しています。家相や地相など易相が悪い・土地が樹木の生育環境に適しない・樹木に病虫害がつきやすい・個人の好き嫌い・などの理由で忌み嫌われてきた樹木達です。 しかし、忌み木は、おもに限られた地域での言い伝えであることが多く、現代では、植栽する樹木の選定の際にも、忌み木が話題にされることはほとんどありません。

◆いくつかの忌み木とそのいわれをご参考までに。
信じてはいけませんよ!
ツバキ:首が落ちるように花が散るので縁起が悪い。
サルスベリ:寺に植える木で家に植えると縁起が悪い。
ザクロ:身が裂ける・病人がでる・などで運が悪くなる。しかし近年では、ザクロの実は子宝や多産を意味し、結婚のお祝いにも使われています。
ブドウ:ブドウのつるは家を縛る・房のように身代がさがる・ので貧乏になる。
モミジ:屋敷に植えると家がもめる・などで凶事を招く。

  
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