◆【盆栽用語・その2】
●忌み枝:
観賞上、正面に突き出た「突き枝」、同一個所から左右に出た「かんぬき枝」、同一個所から数本出た「車枝」、幹や枝を横切る「絡み枝」、下の枝とすぐ上の枝が同じ方向に重なった「重なり枝」などは、「忌み枝」として嫌います。
●差し枝:
盆栽の形を美しく見せるうえで、いちばん長く太く、効果のある枝を「差し枝」といいます。下方の枝の場合もあり上方の枝の場合もあります。
●受け枝:
差し枝の反対に位置し、差し枝を効き枝にするための控えの枝をいいます。受け枝は差し枝よりも短く力も弱い枝ですが、なくてはならない枝でもあります。
●食いつき枝:
盆栽の数多い枝のなかで、差し枝や受け枝よりもずっと短く、幹にしがみつくようにくっついた枝をいいます。木の個性を生かすうえでかなりの効果を示す枝です。
●ふところ枝・ふところ芽:
樹木の枝の内側をふところといい、その部分から出た枝や芽をいう言葉です。通常、ふところ枝や芽は、日照と風通しが悪いため、力が弱まりやすいのです。力の強い枝を剪定したり、枝すかし、葉すかしなどを行ない、日照をよくし力が落ちないように整枝をします。
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