小品盆栽・ゴヨウマツ(五葉松) ガーデニング知識
No.4
小品盆栽・シンパク(真柏)

ガーデニングに関する知識や知恵・技(わざ)を記述します。
皆さんの知恵と技もぜひお聞かせください♪


盆栽

  

◆【盆栽のよいところ
家族そろって植物に親しめる・・盆栽のよいところではないでしょうか。常緑のマツ、寒樹、文人木、新緑の美しいもの、花もの、実もの、など四季の移ろいを存分に楽しめます。
スペースがなければ、小品や中型盆栽もあります。小品でも格調の高い大樹の相を表している盆栽が数多くあります。小品盆栽をベランダで観賞できたら楽しいですね。

  

◆【よい盆栽とは
盆栽は、よい素材を適切な培養管理を行うことによって年々樹格を向上させます。これを盆栽が「出世をする」といいます。
「よい盆栽」とは、「幹筋が順当なこけ順をしている」・「根張りがよい」・「枝順がよい」・「葉性がよい」・「元気がよい」・「幹に大きな傷がない」・・こんな盆栽です。こんな多くの条件をすべて満足する盆栽は、市販では見当たらないかもしれませんね。しかし愛好家の盆栽展にはこんなよい盆栽が多く見られます。盆栽観賞や購入の基準にしてください。

  

◆【盆栽の観賞
盆栽には正面(表)と裏面(裏)があります。盆栽の正面は、人間でいえば前であり顔です。盆栽の裏面は、人間の背であり漠然と形だけがあるだけです。盆栽の正面とする基準は、幹や根張りの美と、枝の配置がいちばんよいところ、といえます。
盆栽を観るときには、通常、盆栽の樹高のちょうど半分のところに目線をおき、心静かに観賞しましょう。他人の盆栽の枝葉にさわったりしてはいけません。


  

◆【盆栽用語・その1
寒樹
一般には雑木の落葉樹が葉を落し、繊細な小枝の味わいを見せている状態をいいます。ブナ、ナラ、イワシデなど、葉は落さないが茶褐色の葉をつけたまま越年(ゆずり葉)するものも「寒樹」といいます。渋い葉色と灰白色の樹肌とのコントラストは味わいがあります。
文人木
盆栽の樹形のひとつで、「文人風」ともいい、細身のあか抜けたひょうひょうとした姿のものをいいます。昔の街道の並木や、やせ地に生えるアカマツなどに見る軽妙な樹形で、詩情を感じる趣があります。
葉性(はしょう)
葉の性質のことです。松柏の針葉樹の場合、葉にねじれがなく葉が短いこと、葉色が冴えて美しいものを「葉性がよい」といいます。雑木の広葉樹の場合は、枝の節間が短く葉が小型で、芽だしの色が鮮やかなものをいいます。
八つ房性(やつふさしょう)
同種の普通種に比べ、枝葉がとくに短小細密で芽数が多いものを八つ房性といって珍重されています。八つ房性は、樹木の部分的な突然変異または実生変異などによって生まれたものが多く、八つ房種の実生はできないため、挿し木や接ぎ木などの方法で繁殖させます。八つ房性の樹種の主なものは、針葉樹ではゴヨウマツ、クロマツ、アカマツ、エゾマツ、トショウ、スギなど。雑木類ではモミジ、ケヤキ、ツタ、ニレゲヤキ、ピラカンサ、オウバイなどがあります。
こけ順
根ぎわから立ち上がった幹は、頂部に至るにしたがい次第に細くなりますが、この状態が自然な状態である様を「こけ順がよい」といいます。一般に、樹形が直幹や模様木の場合に使用する言葉です。
枝順・枝配り
盆栽の枝が、左右、前後にある順序、配置のことを指していう言葉です。枝順は樹形によっても若干違いますが、一般的に下枝は太く長く、上にいくほど細く短くなり、枝間隔も上にいくほどつまるのが、「よい枝順」といっています。枝が左右に交互に出ている状態を「枝配りがよい」という場合もあります。

  

◆【盆栽用語・その2
忌み枝
観賞上、正面に突き出た「突き枝」、同一個所から左右に出た「かんぬき枝」、同一個所から数本出た「車枝」、幹や枝を横切る「絡み枝」、下の枝とすぐ上の枝が同じ方向に重なった「重なり枝」などは、「忌み枝」として嫌います。
差し枝
盆栽の形を美しく見せるうえで、いちばん長く太く、効果のある枝を「差し枝」といいます。下方の枝の場合もあり上方の枝の場合もあります。
受け枝
差し枝の反対に位置し、差し枝を効き枝にするための控えの枝をいいます。受け枝は差し枝よりも短く力も弱い枝ですが、なくてはならない枝でもあります。
食いつき枝
盆栽の数多い枝のなかで、差し枝や受け枝よりもずっと短く、幹にしがみつくようにくっついた枝をいいます。木の個性を生かすうえでかなりの効果を示す枝です。
ふところ枝・ふところ芽
樹木の枝の内側をふところといい、その部分から出た枝や芽をいう言葉です。通常、ふところ枝や芽は、日照と風通しが悪いため、力が弱まりやすいのです。力の強い枝を剪定したり、枝すかし、葉すかしなどを行ない、日照をよくし力が落ちないように整枝をします。

  

◆【盆栽用語・その3
根張り
根と幹との境の部分が肥大して盛り上がったような状態になっている部分を「根張り」といいます。根張りは老大木ほど生長するので、盆栽ではこの泰然とした足もとの力を重視します。
作栄え・作がのる
その年の盆栽の培養成果を「作栄え」といいます。「作がのる」とは、作栄えがよいことをいいます。土壌、施肥、潅水などが適切で病虫害の防除もうまくいき、さらにその年の気象条件が生育に適した場合に作がのります。
葉すぐり
針葉樹のゴヨウマツ、クロマツ、アカマツなどの枝葉がいちじるしく混んできた場合、ふところ枝の日照や風通しをよくするために、古い葉をかきとります。また、年の暮れに見苦しい葉なども同時にかきとると、すっきりした樹姿で正月を迎えることができます。
微塵(みじん)
盆栽の植え替えに使う用土は、水はけのよいものを使います。用土のなかの粉のようなごく細かい土を「微塵」といいます。植え替え時には必ずこの微塵を抜くことが大切です。

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