ガマズミ ガーデニング知識
No.8
ピラカンサ

ガーデニングに関する知識や知恵・技(わざ)を記述します。
皆さんの知恵と技もぜひお聞かせください♪

種子の散布方式

  

◆花が咲く植物のことを種子植物といいますが、種子植物はどのようにして種子を散布するのでしょうか。種子は風・・水・・自力・・動物・・いろんな手段で広い範囲に運ばれます。
◆このページでは、種子植物の種子の散布方式を紹介します。

  

◆【風散布
風によって種子を飛ばす方法です。 これらの植物の種子には、毛や翼を持つもの、非常に細かく軽いものなどがあります。タンポポの種子は、羽根毛のような冠毛があるため遠くまで飛ぶことができます。カエデの仲間の翼をもつ種子は、プロペラのように回転することで風にのりながら地上に降ります。ツツジの仲間などの種子は、細かく軽いため風に飛ばされやすくなっています。

  

◆【水散布
水(海や川、池)によって種子を運ばせる方法です。 これらの種子は水に浮く構造をしています。オニグルミやコルク質の種皮を持つカキツバタなどの種子は、池や川の水に浮かんで岸や浅瀬に運ばれます。ココヤシは海流にのって遠く離れた島や大陸まで流れ着きます。

  

◆【自力散布
果実が割れるときの勢いを利用するなどして植物自身の力で種子を飛ばす方法です。この散布方式には、ヤマフジやゲンノショウコ、ツリフネソウなどが含まれています。マメ科のフジは莢がねじれて種子が飛び出します。ゲンノショウコツリフネソウでは果実は熟すると裂けて、細かい種子がはじけ飛びます。

  

◆【動物散布
動物に種子を運ばせる方法で、次の4通りの方法があります。
●[鳥による散布]
鳥が果実を食べることで種子を運ばせる方法です。 鳥によって散布される果実の多くは、硬い種子が可食部分である果肉に含まれています。鳥は果実を丸飲みにして、消化されない種子を糞とともに排出します。果肉の部分は発芽しやすい状態で種子を散布させます。
また、ナナカマドなどの赤色の実は鳥には見えやすく昆虫に見えにくいといわれています。ヒメアオキツリバナウメモドキ・・と赤い実は多いですね!
●[貯食による散布]
貯食とは鳥やリス、ネズミなどの小動物が後で食べるために種子を地面に埋める行為です。 食べられずに土中に残された種子は、自然落下して地上に散布されたものより発芽環境が良いと考えられています。この散布方式の植物には木の実が小動物の食料となるコナラクヌギなどがあります。
●[アリによる散布]
アリに種子を運ばせることで種子を散布する方法です。 スミレ属の種子の表面には、アリの好物である物質がついています。このため、地面に落ちた種子はアリによって巣に持ち帰られ、遠くまで種子を散布することができます。種子にこのような物質をもつ植物にはナカハシスミレカンアオイエンレイソウなどがあります。
●[付着散布]
種子の周りにある先の曲がったとげを持つオナモミヌスビトハギ、種子の表面から粘液を出すメナモミなどは鳥の羽や動物の毛などに付着して種子を運ばせます。
マジックテープは野性のゴボウの種子のかぎ状の形をヒントにスイスで発明されたといわれます。

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