ピラカンサ ガーデニング用語解説
No.1
早生ミカン

ガーデニング用語を解説するとともに、用語に関する育成上の知識を記述します。
ごいっしょに勉強しませんか♪


前庭・アプローチ・主庭・裏庭・中庭・坪庭・茶庭・つくばい・サービスヤード
  

前庭
道路から玄関までの空間をアプローチというが、ときには、このアプローチを含めた道路側の空間(庭)をいう。
主庭
その家の一番美しい景観をもった空間(庭)で、一般に日当たりのよい位置にあり奥座敷に面した空間をいう。
裏庭:
前庭、主庭ほど空間の美しさは要求されない空間である。家の裏側に位置し、むしろ、果樹の育成や家庭菜園にも使用する空間である。
中庭:
3方または4方が壁や塀に囲まれた空間(庭)をいう。雨があたらない建物内部につくられる場合もあり、景観美と生活に密着した機能を持ち合わせた空間である。
坪庭
3方が壁や塀または生垣に囲まれた比較的小さ目の空間(庭)をいう。
茶庭
茶の湯を楽しむことを目的にしてつくられた庭であり、実用と観賞を目的として つくばいが据えられる。部屋から眺めるつくばいは、その水音や動きを手近に楽しむために、3m〜5mのところに設けられる。
つくばい
つくばいは、蹲踞(そんきょ)とも書き、庭のデザイン素材の1つで、手水鉢(ちょうずばち)を中心として、前石(ぜんせき)手燭石(てしょくいし)湯桶石(ゆとうせき)の3石(役石という)を前方と左右に配置した1組をいう。
茶庭以外にも草花を引き立たせる脇役として小さい庭には格好なデザイン素材である。
サービスヤード:
家の側面や裏側に位置し、生活用品や道具などを保管するような機能的な空間をいう。


トピアリー

  

◆庭木を刈り込んで鳥や魚などの動物類や、幾何学的模様などに似せてつくった造形物をいう。ツゲを刈り込んで作る場合が多い。造形物の形をした網状のネットをツゲにかぶせ、ネットからはみ出した新芽を刈り込みながら育成し、最終的に目的とした造形物を形作る。大きな造形物を意図し育成する場合は、網状ネットは使用できないのでイメージした形に刈り込んでいく。1年間で生長する新芽は限度があり、複雑な形状をしたトピアリーの完成には多くの年月がかかる。
洋風庭園では、刈り込んだ生垣の上に丸や三角などの幾何学的形状や、鳥、魚、ときには、クマやウサギなどの動物のトピアリーを見かける。
◆これを和風庭園にアレンジする場合は、鶴亀や宝船などおめでたい形に仕上げるのが一般的である。また、動物のトピアリーをプランターで育成し楽しむこともできる。


環状剥皮

(かんじょうはくひ)

  

◆毎年、樹勢が強すぎて花芽が少ない果樹に対して、5月末〜6月初旬の枝葉伸長期に、環状剥皮処理(果樹の主幹または主枝の樹皮を3〜10mmの幅で、円周状に剥ぎ取る)を行う。枝葉でできた同化養分の通りみちがなくなるので、一時的に養分が根にとどかなくなる。それで根の吸肥水活動が阻害され、小枝の伸びがおさえられる。また、枝葉では、同化養分が濃密になるため、小枝の花芽分化が著しく向上し結実するようになる。
剥いだ患部の傷は秋までには元どおりになる。結実するようになれば、樹勢を弱めるので環状剥皮は行わない。
◆環状剥皮は樹木の繁殖に利用される場合も多い。「とり木」をしたい部分に環状剥皮を施し、水苔を巻き湿らしておくと、養分が環状剥皮部に溜まり発根する。アケビやムベなどのつる性の木本植物には適している。また、盆栽用に梢の枝ぶりのよい枝をとり木する場合にも行われる。実を観賞する盆栽用ウメモドキなどもとり木で繁殖することが多い。


石灰硫黄合剤機械油乳剤

  

◆石灰硫黄合剤は生石灰と硫黄、機械油乳剤は機械油と乳化剤の混合薬剤である。石灰硫黄合剤は殺菌と殺虫、機械油乳剤は殺虫の効果がある。どちらも、主として発芽まえの冬期に散布する。
◆リンゴには、12月上旬に石灰硫黄合剤の10倍液を、3月下旬の休眠期に機械油乳剤の25倍液を散布する。ブドウには、3月下旬に石灰硫黄合剤の20倍液を散布すると、生育中の病虫害予防に効果がある。
◆庭木類にも効果がある。サザンカ、マキ、カエデ、モチノキなども、冬期に石灰硫黄合剤や機械油乳剤を散布すると、カイガラムシの発生を最小限に抑えることができる。


摘蕾摘花摘果・芽かき・摘房

  

◆摘蕾、摘花は、花木や果樹が養分を浪費しないように、不要の蕾や花を摘みとることである。主に、ナシ、カキ、キウイ、カンキツ類など、実なりのよい果樹に行う。
◆摘果は、摘蕾や摘花をしても実る不要な小粒の実を摘みとることで、良果を得るには欠かせない作業である。ブドウの場合は芽かき(不要の芽を摘みとる)や摘房(余分の房を摘みとる)という。


隔年結果

  

◆果実がたくさん実る成り年(表年ともいう)の翌年は、果実が少ない不成り年(裏年ともいう)になる傾向が強い。1年おきに結果する果樹の特性を隔年結果という。隔年結果のおきやすい果樹は、カンキツ類、カキ、ウメ、モモなどで、隔年結果がおきない果樹は、リンゴ、ブドウ、キウイなどである。
◆隔年結果をおこさないために上述の摘蕾摘果を行う。また、鉢植えは、結果している枝のうち約50%〜60%の枝に限り、実っているすべての実を摘果すると、隔年結果を防ぐことが出来る。もったいなくて、これがなかなか出来ない。


隔年開花

  

◆花が1年おきに開花する花の特性をいう。隔年開花する樹種は多くはない。ニホンシャクナゲ、コブシ、ツバキ、ボタンなどに生じる。
◆ニホンシャクナゲは樹勢が弱いためである。コブシは花後に果実をつけるからである。ボタンは、枝を多数発生するために花つきが悪くなる。花後に下方の芽2つぐらいを残して上方の芽をかきとる。一般的には、隔年開花を防ぐために上述の摘蕾をする。もう1つ、とくに鉢植えの場合には、花後の礼肥を忘れないことである。養分不足では翌年の花芽が形成されない。ニホンシャクナゲなどは、摘蕾し、さらに肥培をするとよい。

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