ガマズミ ガーデニング用語解説
No.2
ザクロ

ガーデニング用語を解説するとともに、用語に関する育成上の知識を記述します。
ごいっしょに勉強しませんか♪


照葉樹林・夏緑樹林

  

◆照葉樹林とは、常緑広葉樹林のことである。常緑とは数年間葉を落とさないこと、広葉とは針葉に対する用語で葉の広い樹葉をいう。照葉とは、照り輝いている葉の意味で、常緑広葉樹の葉は艶があり濃緑で美しい。夏緑樹林とは、落葉広葉樹林のことで、夏緑とは、夏に緑葉が繁ることを意味する言葉である。
◆樹木同志共生することもまたむずかしい。関東地方以南の暖地帯、亜熱帯地域では、常緑広葉樹が落葉広葉樹を負かし、長い年月を経て照葉樹林を形成する。逆に東北、北陸地方では、落葉広葉樹が常緑広葉樹を負かし、北海道にいたっては針葉樹が競り合いに勝つことになる。
◆照葉樹林を形成する主な樹木は、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイ、スダジイ、アカガシ、サカキ、などである。庭木として使用するクチナシ、モッコク、モチノキ、トベラ、なども照葉樹林のなかで共生できる。


種子散布

  

◆植物の実は鳥が好んで食する。鳥は果実を丸飲みにして消化されない種子を糞とともに排出します。果肉の部分は発芽しやすい状態で種子を散布させます。
また、鳥やリス、ネズミなどの小動物が後で食べるために種子を地面に埋めますが、食べられずに土中に残された種子は発芽します。これらを動物散布といいます。
◆秋の野山で食した鳥たちが冬になると、我々の住んでいる住地域に飛来し、冬庭に彩りを添えている実をついばみます。種子散布によってエコロジー(生態学)に大きな貢献を果たしている鳥にも感謝しなければなりませんね!
◆種子散布には、このほかに風散布水散布自力散布などがあります。
◆種子散布の詳細については【ガーデニング豆知識No.8 種子の散布方式】をご覧ください。


鋸歯全縁互生対生輪生束生単葉複葉葉柄葉身葉脈托葉

  

◆少し専門的ですが、植物の葉の生態について勉強しましょう。
植物には必ず葉があります。葉の生態は、葉の形、葉のへりの形、葉のつきかた、葉の枚数、など多様です。葉の生態は、植物名を知る重要なポイントです。
植物名から葉の生態を連想するのも楽しいですよ!

  

◆葉の形:
楕円形、円形、卵形、皮針形、倒皮針形、狭卵形、心形、とある。
◆葉のへりの形:
鋸歯:葉のへりにぎざぎざがある葉を鋸歯(きょし(という。
全縁:葉のへりに鋸歯がない葉を全縁(ぜんえん(という。
その他:鋸歯、全縁のほかに、さらに、波状、歯状、重鋸歯、浅裂状重鋸歯、 がある。
◆葉のつき方:
互生:葉が互い違いにつく。ほかに、二列互生、組互生、がある。
対生:葉が左右一対づつつく。ほかに、二列対生、十文字対生、がある。
輪生:葉が輪状に3枚つく。
束生:葉が輪状に多数枚つく。
◆葉の枚数:
単葉:葉身に葉が1枚だけついている葉をいう。裂けている葉、裂けていない葉、がある。
複葉:葉身に小葉がわかれている葉をいう。羽状複葉、掌状複葉、がある。
◆この他、葉の脈状模様をいう葉脈の形、葉柄の枝元についている托葉の形にも多様な生態がある。
枝と葉の間を葉柄、葉柄と葉の先端までを葉身という。

  

単葉・葉は裂けない・互生・鋸歯の樹木
「イヌツゲ・マンリョウ・ヤブコウジ・ヤマブキ・ドウダンツツジ・サザンカ・ナツハゼ・サクラ・ナツツバキ・ネコヤナギ」
単葉・葉は裂けない・互生・全縁の樹木:
「ツツジ・サカキ・ハナズオウ・シャリンバイ・マテバシイ・トベラ・ユズリハ・モチノキ・モッコク・コブシ・モクレン」
単葉・葉は裂けない・対生・輪生の樹木:
「ツゲ・キンモクセイ・センリョウ・アジサイ・アオキ・マサキ・ネズミモチ・ヒイラギ・マユミ・ガマズミ・クチナシ・ヒイラギモクセイ・ムラサキシキブ・ロウバイ」
単葉・分裂葉の樹木:
「モミジ・カエデ・ヤツデ・クマイチゴ」
複葉の樹木:
「サンショウ・ナンテン・アケビ・タラノキ・コシアブラ・ハリエンジュ・クルミ・ナナカマド」


松竹梅

  

松竹梅は、縁起がよくおめでたい言葉です。マツとタケは、厳寒の冬でも緑を保ち強い生命力があります。ウメは、他の花に先がけて一番最初に咲く花で、清純さを表現するにぴったりです。こんなところから松竹梅は、願いを表現するにぴったりで、縁起の良い言葉とされてきました。そして、お正月に新年の繁栄を願い、松竹梅の門松を飾ったわけです。

  

結納品の松竹梅も、幸せ・繁栄を願う気持ちをマツとタケで、清純な気持ちを持ちつづける願いをウメで表現しました。庭の袖垣に添えたウメを、「袖が香」といいますが、ウメの香りも、まさに清純さそのものです。
マツにダイオウショウ(大王松)という樹種がありますが、このマツの美しい緑色の長い枝葉を正月前に切り、お正月の生花に利用するのも、新年の繁栄を願ってのことでしょう。

  

◆ガーデニングの分野でも、寄せ植え盆栽だけでなく、マツの雪吊りも松竹梅にたとえます。雪吊りのマツ、そして雪吊りの支柱をタケに見立て、雪吊りの最上部の飾り結びをウメ結びにします。

  

◆さらに、昔から唄われてきた民謡にも、祝福の唄や祝儀の唄の歌詞が多くあります。ここでも、マツやウメが登場します。
♪めでためでたの〜若松様よ〜♪(花笠音頭:山形県)、
♪私ゃ真室川の〜梅の花〜♪(真室川音頭:山形県)、
♪〜末は鶴亀〜五葉の松〜♪(お立酒:宮城県、のんのこ節:長崎県・佐賀県)などです。

  

◆松竹梅をおめでたい文様にデザインし商売したり、定食や寿司の値段の差、旅館の部屋の名前などに活用するのも、商売繁盛の願いを込めてのことでしょう。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送