サザンカ ガーデニング用語解説
No.5
サザンカ

ガーデニング用語を解説するとともに、用語に関する育成上の知識を記述します。
ごいっしょに勉強しませんか♪


植物の分布

  

◆日本の国土は南北に細長く、たくさんの種類の植物が分布しています。植物の分布の仕方は2つあります。
●一つは自然分布で、これは自然界に生育する(自生する)植物の分布の仕方をいいます。この中でも北と南によって異なる植物の分布の仕方を水平分布、土地の標高によって異なる植物の分布の仕方を垂直分布といいます。
◆もう1つは植栽分布で、こちらは植栽する植物が環境に順応して生育できる分布の仕方をいいます。植物は人間の育成保護によって生育の地域を広げますが、逆に、伐採や乱獲などで植物の生育環境を大きく変えたり破壊したりします。

水平分布
平地でも北と南では生えている植物の種類が異なるのは、温度が異なるからです。植物はそれぞれ生長するために適した温度があります。そのため寒い地方と暖かい地方では、植物の生えている種類が異なります。日本の植物の水平分布は、大きく4つに分けられます。
[亜寒帯]:
北海道全域です。エゾマツトドマツなどの針葉樹林帯を形成します。
[温帯]:
東北・北陸・関東・中部地方です。ブナミズナラなどの落葉広葉樹林帯を形成します。
[暖帯]:
近畿・中国・四国・九州地方です。クスノキカシ類シイなどの常緑広葉樹林帯を形成します。
[亜熱帯]:
九州の鹿児島県南端から屋久島・沖縄県の島々までです。ソテツヘゴマングローブなどの熱帯性植物が自生します。

  

  

垂直分布
温度は南北の違いだけではなく、土地の高低によっても違います。温度は約100mで1℃の差があります。そのために平地より高山に移るにしたがって寒くなり、生えている植物も異なります。日本の植物の垂直分布は、大きく4つに分けられます。
[高山帯]:
標高2500m(森林限界)〜3500mの地帯で、ハイマツミヤマハンノキなどの低木が生え、森林限界以上のお花畑といわれる高山植物の草原を形成する地帯です。ミヤマキンバイなどの高山植物は厳寒の冬を乗り越えて美しい花を咲かせるんですね!
[亜高山帯](常緑針葉樹林帯):
標高1500m〜2500mの地帯で、5月または9月の平均気温が10℃に満たなく、ダケカンバシラビソなどが生えている地帯です。
[山地帯](夏緑樹林帯):
標高500m〜1500mの地帯で、5月または9月の平均気温が10℃を超え、ミズナラハンノキなどが生えており、秋の紅葉が美しい地帯です。
[低地帯](照葉樹林帯):
標高が0m〜500mまでの地帯で、年間の平均気温が12〜18℃で、スダジイクスノキクロマツツバキなど海の近くに生えているものも多い地帯です。

  

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