◆11月8日(金)〜11月10日(日)新潟県・新津市にある新津フラワーランドで開催された「第5回古典園芸植物展」を紹介します。
◆「古典園芸植物」とは、古くから栽培されてきた日本の園芸植物です。特にこれらの園芸が盛んになったのは徳川時代に入って世の中が安定してからです。二代秀忠、三代家光が花好きであったため、諸大名が競って珍しい植物を集め、これを献上して将軍の信頼を得ようとしたからです。ひいては地方でも・・例えば肥後熊本のように独特の園芸文化に発展したところもあります。しかし現在は、時代の流れとともに忘れ去られ又は消えつつあるものもあります。何とか日本のみの独特の園芸植物を保存したいものです。
◆古典園芸植物の種類
●東洋蘭:日本春蘭・中国春蘭・富貴蘭・寒蘭・長生蘭・金陵辺蘭・けい蘭
●草本類:万年青(オモト)・細辛・寒葵・葉蘭・石菖(セキショウ)・石蕗(ツワブキ)・撫子(ナデシコ)・桜草・朝顔・福寿草・花菖蒲・花蓮(ハス)
●木本類:万両・百両(カラタチバナ)・紫金牛(ヤブコウジ)・琴糸南天・椿・桜・梅・ボケ
●その他:巻柏(イワヒバ)・松葉蘭・観音竹・棕櫚竹(シュロチク)
◆「百両金」:カラタチバナ(唐橘)のことで、今から350年前の享保年間・各地の大名達が競って培養。高値で売買され百両以下では買えないほどだったので当時は「百両金」と呼ばれました。
◆「紫金牛」:ヤブコウジ(葉変わりの品種)のことで、明治29年には「日の司」1年苗が五百円、2年苗で千円もしたという記録があります。
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