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種から育てるハーブの楽しみ方

◆９月２１日・新潟県・新津市にある県立植物園で行われた「種から育てるハーブの楽しみ方」講習会に参加し、ハーブの種まきを体験しました。発芽や来春以降の花の鑑賞また食用としての利用も楽しみです。

◆ハーブの種まきは、秋まきと春まきがあります。
秋まきの場合は、発芽後の幼苗で越冬するため耐寒性のある品種を選定することが大切です。また春まきにくらべると害虫（アブラムシ・ハモグリバエ・ノミムシなど）に冒される心配が少ないので無農薬栽培が可能です。

◆今回の講習会では耐寒性のある秋まきに適した５種類を１０号丸鉢に種まきを行いました。５品種を簡単に紹介しましょう。

【サラダロケット】：アブラナ科・一年草
香ばしいゴマの風味とクレソンのような辛みを持った葉はビタミンＣ源として古くからサラダなどに利用されました。発芽後６０日ぐらいから収穫でき根元から刈り取ります。その後も新芽が茂ってきます。間引き苗も利用できます。葉と同様に花も風味を持ちエディブルフラワー（食用花）として料理に利用できます。（画像・左）
【コーンフラワー】：キク科・一年草
花色は青のほか白・ピンク・紫がありドライフラワーに最適です。花はサラダにも使えます。（画像・右）
【ボリジ】：ムラサキ科・一年草
葉はもむとキュウリの香りがし、生のまま衣をつけてフリッター（洋風の天ぷら）にしたり、葉汁にレモンジュースや砂糖を入れて清涼飲料水にします。生花はエディブルフラワーとして野菜やフルーツのサラダに利用します。（画像・奥）
【ジャーマンカモミール】：キク科・一年草
花はリンゴに似た甘い香気を放ちます。ハーブティーは生花でも乾燥花でも使えます。ハーバルバスには花を沸騰寸前まで煮出し、布でこした浸出液をいれるのが効果的です。（画像・手前）
【ナスタチウム】：ノウゼンハレン科・一年草
別名をキンレンカ（金蓮花）といいます。オレンジ・黄・青など花色も豊富です。本葉が１０〜１５枚になったらわき芽の葉を摘んで食用にします。エディブルフラワーには咲き始めのものを収穫します。全草にクレソンに似た辛みがあり若い葉は生のままサンドイッチにはさんでマスタード代わりに。つぼみや若い緑色の果実を塩漬けにしてケッパーの代用にします。（画像・中央の大きい２本）
（注）：ナスタチウムは今回は"おまけ"とのことです。実はナスタチウムは耐寒性が少し弱く氷点下の気温では越冬できません。今回は上記４種類の種まき表土の境界域に９粒をまきましたが発芽後は１０月中に別鉢に移植します。

◆【種のまき方と管理】

1. 鉢底に赤玉土の大粒を２ｃｍの高さに敷きます。

2. その上に培養土を鉢の８０％ほどに入れます。表土を手で押さえて軽く締めます。培養土はpH4.5〜5.5の覆土・床土用の市販品培養土です。

3. 今回の１０号丸鉢では４品種までが限度です。鉢の表土を４等分して種子をまきます。先ずボリジ、サラダロケット、コーンフラワーの種子をまきます。ボリジなど少し大きめの種子は指で１ｃｍくらい押し込みます。そして上記の培養土を３ｍｍくらいのふるいで２〜３ｍｍ覆土します。

4. 次に種子が微細なジャーマンカモミールをまきます。覆土はしません。

5. 霧吹きで表土全体に水を十分にやります。微細な種が吹き飛ばないように静かに行いましょう。以上で種まきは完了です。

6. 潅水は鉢土が乾かないように行います。やはり霧吹きで行うのがよいでしょう。来春の生育期は毎日１〜２回行います｡

7. 肥料は培養土に含まれており今年中は必要はありません。来春３月以降油粕の玉肥など緩効性肥料（大粒１０粒程度/１０号鉢）を２ヶ月置きに施します。

8. 発芽後に間引きを行います。間引いた株を移植する場合には気温の下がらない１０月中に行います。最終的にはボリジは３株に、サラダロケット、コーンフラワー、ジャーマンカモミールは５株に間引きます。生長の速いサラダロケットは４〜５日で発芽しました。今年中に間引いて食べられるのが楽しみですね！

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◆古志の里ファームへどうぞ！
今回の講習会の講師は、新潟県・長岡市の「古志の里ファーム」経営・恩田吉和氏です。「古志の里ファーム」のハーブガーデンでアロマテラピーの体験を楽しみませんか！通販・メルマガの発行も行っています。