ヤブコウジの紅実 3月弥生手入れ
ヤブコウジ
ヤブコウジの花

今回は、ヤブコウジを紹介します。果実は紅く葉は濃緑で美しく、観賞価値の高い迎春を飾る吉祥木です。庭の石やつくばいの根締めに利用したり、また、平鉢で盆栽に仕立てると長期間、実を観賞できます。玄関ホールにおちついた佇まいを感じさせてくれます。


ヤブコウジ

  

◆球形で径約5mm〜6mmの小さい果実が10月〜11月ごろ紅く熟して冬を越す。花冠径が約6mm〜8mmの小白花が散形状に7月〜8月ごろ下を向いて咲く。清楚な花です。半日陰の腐食質に富む湿潤な場所を好み、高さが10cm〜30cmと低いので、グランドカバー(地被材)として利用したり、池の端や植え込みの下草、つくばいなどに添えるといいですね。また、平鉢で盆栽に仕立てるのも趣があります。

◆白実のシロミヤブコウジ、葉に白や赤の彩色が出るサンシキヤブコウジ、葉が皮針形で丈が低いホソバヤブコウジ、葉が細くて果実が白いシラタマコウジ、茎の下部が地上を這うツルコウジなどがある。鉢物用として葉面が縮れるチリメンヤブコウジや、葉に美しい斑の入る錦葉物もあり、実だけでなく葉も観賞できます。
繁殖力が強く野山の樹陰に群生しているのを見かける。手入れもほとんど不要で、手のかからない可愛い幼稚園児という感じ・・である。

◆ヤブコウジも縁起のよい吉祥木である。樹高にくらべると大きすぎるくらいの紅い実を濃緑の葉下につける。厳冬に雪をかぶっても変わらない濃緑の葉は、おそらく数年間はつけているのでしょう。照葉樹林のなかにひっそりと、わずかの光だけの省エネで生きられる。古来の人は、こんなつつましい生き方をするヤブコウジに人生の夢を託したのでしょうね。お金の名前で十両と呼ばれています。

◆ヤブコウジの実は、格好の鳥の餌である。主庭サツキ根元の実は1月中にはなくなる。道路側のモミジ樹下の実は雪に覆われていたせいか、まだ健在であった。わずかに残っていた雪を手で除けて撮影した。
雪の少ない今冬、2月中旬にふと気がつくともう実はない。種子散布のおかげで子孫繁栄の縁起物・ヤブコウジにも、永遠の命が保証される。

ヤブコウジ「手入れのポイント」はこちら♪


  

◆当家のヤブコウジは、主庭・池縁のサツキ玉の株元、モミジの樹下、ハナカイドウの周囲に根締めとして植栽している。
◆余談になるが、池といっても水が張ってない池である。6年〜7年前には錦鯉も泳いでいた。池の上に張り出ているサルスベリ(百日紅)にはアブラムシが発生する。消毒をしないとお盆にはよい花が見られない。錦鯉に被害を与えずに消毒を行う作業には多大な労力を要した。苦渋の選択の末、錦鯉をあきらめ、お盆の百日紅だけを観賞することにした。
◆錦鯉が越冬していた一段深い丸い「よどみ」だけは常に水が張り、ここに置いた木株に寄せ植えしたマツ、ツゲ、モミジの盆栽風寄せ植えの一品が、干からびた池に少しだけ彩りを与えてくれている。
◆画像は、主庭・「モミジ樹下のヤブコウジ」です。

ヤブコウジ
モミジ樹下のヤブコウジ

ヤブコウジ
「濃緑の葉」と「紅い実」
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