雪割草 3月弥生手入れ
ユキワリソウ
雪割草

今回は、ユキワリソウを紹介します。ユキワリソウの和名「雪割草」は、雪を割って咲く花をイメージした名前で、キンポウゲ科の小輪花で花の大きさは直径2cm以下と小さく、可憐でかわいい花です。花が葉の上に浮かんでいるように見え、葉がまた青白色や紫青銅色を帯びて花に負けず美しい。色とりどりの花も自己を主張せず、周りの花を引き立たせる・・そんな心のやさしい花でもあります。


ユキワリソウ

  

◆ユキワリソウの原種は、先が3つに分かれた葉に囲まれるように青紫色の花をつけます。4世紀余りにわたる選抜、交配を経て、現在500以上の品種があるそうです。花色も、藍色、ラベンダー、紅藤色、深紅、紫紅、ローズピンク、白、緑、栗色、と豊富、花も一重、八重、千重、段咲き、花弁も単色のほかに、絞り、覆輪、斑入り、と多様ですね。

◆ユキワリソウは、落葉樹が芽吹く前、林床に日光が差し込む早春に色とりどりの花を咲かせます。種子が熟す5月には、落葉樹の葉が茂りはじめ、日差しを遮る。この頃には新葉も固まり、土中では来年の花芽がつくられます。梅雨明けの時期、葉は成長の最盛期を迎え、そして、真夏には落葉樹の生い茂った葉に遮られ、林下に直射日光が届きにくくなります。林床には、涼風も吹きぬけ、暑さからユキワリソウを守ってくれます。も深まると紅葉した木々の落葉が、ユキワリソウを覆い初冬の寒さから守ってくれる。には雪がすっぽりと覆い、雪の下で厳寒期も凍ることなく春を待ちます。

◆日本には、ユキワリソウの仲間(ミスミソウ属)として、ミスミソウオオミスミソウスハマソウケスハマソウの4種類が分布しています。ミスミソウは、新潟県南部から福岡県の日本海側より大分県を経て、四国の瀬戸内海側、和歌山県から神奈川県太平洋側へと広く分布している。オオミスミソウは、秋田県から石川県の日本海側と青森県の1部に、スハマソウは、岩手県から神奈川県の太平洋側と栃木県の1部に分布、ケスハマソウは、長野県以西、瀬戸内海をはさんで広島県、愛媛県まで分布しています。それぞれ、花や葉の形態に特徴がありますが、オオミスミソウは、とくに形態の変異が多様で、園芸品種の多くはオオミスミソウから改良されたそうです。

ユキワリソウ「手入れのポイント」はこちら♪


  

◆今年の3月12日〜17日・新潟県立植物園で開催された「雪割草展」の画像は下記からご覧ください。

”雪国の妖精”雪割草展はこちら♪

◆当家には、数株のユキワリソウがリンゴ樹下の花壇の一角にあります。3年前の6月に盆栽好きのご老人からいただいだダイモンジソウ(大文字草)の株元に、ユキワリソウ1株が寄せ植えされていたらしい。ダイモンジソウの大きい葉陰に隠れて気がつかなかったが、毎年3月中旬にダイモンジソウの株元で数花を咲かす。花は青紫色の単弁で葉が園芸品種より大きい・・おそらく自生種オオミスミソウでしょう。他の数株は、上記「雪割草展」で買い求め、オオミスミソウの仲間入りをした。
◆画像は、前庭・「リンゴ樹下のオオミスミソウとその仲間たち」です。

ユキワリソウ(雪割草)観てね♪
オオミスミソウとその仲間たち

雪割草
「大文字草」株元のオオミスミソウ
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