5月(皐月)の手入れ スズラン・ミヤコワスレ |
今回は、スズランとミヤコワスレを紹介します。立夏を通り越すとそろそろ夏の気配を感じます。木陰に咲くスズランの純白の鈴状小花・・うつむいて咲く香りのよい可憐な花は初夏の庭の清涼剤です。思わず気持までが涼しくなりますね。紫、青、ピンク、白のミヤコワスレの花・・鮮やかな色彩と直立した花姿は元気を与えてくれます。 |
スズラン |
◆スズランは北半球の温帯から亜熱帯地域に自生するユリ科の宿根草です。日本に自生するニホンスズランは、北海道の低地に群生地が多くある。本州では北海道より少し標高の高い地帯に自生が見られます。
◆ニホンスズランはほとんどが森林地帯の日陰地に自生していますが、本来、スズランもほかの草花のように日光が嫌いではありません。日陰地では花つきが悪くなるため、むしろ半日陰が適地といえます。冷涼地では終日、日が当たる場所に植栽できます。
◆ヨーロッパでは毎年5月1日は「ミューゲの日」といわれ、この日にスズランを贈る週間があります。「スズランを受け取った人に幸福が訪れる」という言い伝えがあるそうです。純白で純潔なイメージのスズランは、 スズラン「手入れのポイント」はこちら♪ ◆当家のスズランは、主庭・キンモクセイの樹下にあり、毎日3〜4時間日が当たる。半日陰であり適地かもしれない。地下茎の近くには、ヤマブキ・キンモクセイ・モミジ・などの根がいっぱい這っているはずである。それでも毎年花を多くつける。生命力のある草花であることには間違いない。切り花に利用することもできます。 |
樹下のスズラン |
純白のスズランの花 |
◆ミヤコワスレは日本原産の花で、本州、四国、九州の山地に自生するミヤマヨメナの園芸品種です。草丈は20〜50cmで、直立した茎の上部で分岐し3〜5個の花を咲かす。上方から下方へ順次開花し長期間花を観賞できます。 ◆ミヤコワスレは「都忘れ」ともかかれますが、名前の由来はなんでしょうか。鎌倉時代、順徳上皇が佐渡ケ島に流されたとき、庭に咲いていた一輪のノギクを見て「この花を見ていると都への恋しい思いが忘れられる」といったという。ノギクがミヤマヨメナであったのでしょうか・・江戸時代以降品種改良されたミヤコワスレは、気品の高さを感じるとともに、清楚で可憐さを兼ね備えた花ではないでしょうか。 ミヤコワスレ「手入れのポイント」はこちら♪ ◆当家の青色のミヤコワスレは、前庭・居間側玄関までのアプローチに植えてある。昔ご近所のおばさまから数株いただいたのが殖えた。数年に一度株分けをします。 |
ゴヨウマツ枝下のミヤコワスレ |
ミヤコワスレ・青色の花 |
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