クルメツツジ 5月皐月手入れ
ツツジ類
クルメツツジ

今回は、ツツジ類を紹介します。ツツジは日本古来の花で、万葉の昔からツツジと言われてきました。花が筒咲きであることから呼称されたと言われていますが、ツツジの花をみているとおもわず万葉の時代にタイムスリップしていくような、そんな思いにさせてくれる花ですね。

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ツツジ類

  

◆ツツジ類とは、ツツジサツキアザレアの3つをいいます。ツツジには常緑性と落葉性があり、常緑性ツツジは、日本から中国までの東アジアに自生します。これに比して、落葉性ツツジは、東アジアのほかにヨーロッパ、アメリカにも広く分布しています。ツツジの種類は書き込めないほど多くありますので、いくつかを説明しましょう。

常緑性ツツジ
◆[ヤマツツジ]
花色は赤・淡紅・紫紅・白色があり、全国各地に自生する一般的なツツジである。八重咲きもあります。
キリシマツツジ
花色は紅・紫紅色があり、霧島地方自生のヤマツツジから選抜された小花、多花性のツツジです。一重、二重、八重咲きなどがあり、満開の紅花は一面が真赤に染まったかのようで美しい。

◆[サタツツジ]
花色は淡紫・紫紅・ピンク色など多彩であり、枝の先に多数の複芽をつける。鹿児島県南部・大隈半島、開聞岳などに点在、自生する小形常緑性のツツジです。
クルメツツジ
花色は緋赤・紫紅・白色など多彩で、サタツツジとキリシマツツジの交雑種といわれており、花は小さいが花つきがすばらしく良い。絞り、二重、八重咲きなど園芸品種が多くあります。

◆[キシツツジ]
花色は淡紫紅色で、兵庫県以西・四国・九州の渓谷・岸辺に自生する大形常緑性ツツジです。リュウキュウツツジ(白・紫紅色)は寒さに強くキシツツジの形質を備えています。

◆[モチツツジ]
花色は淡紫紅色で、静岡県以西・四国の山地に自生する大形半常緑性のツツジである。名前のように、蕚片や子房などに腺毛があり粘ります。

◆[ケラマツツジ]
花色は緋紅色で、奄美大島から沖縄にかけて、日本で最南端に自生する大形常緑性のツツジです。大輪で葉は濃緑で美しいが少し寒さに弱い。
ヒラドツツジ
花色は多彩で、長崎県の平戸市でケラマツツジ、モチツツジ、リュウキュウヤマツツジ(白・紫紅色)、キシツツジなどの自然交雑で生まれた種類で、樹高1〜2m、大輪で美しい。
オオムラサキ
花色は紫紅色で、ケラマツツジとキシツツジの交雑種で、大輪の花をよくつける大形のツツジで公園樹、街路樹、庭木用として広く使われています。

◆[サツキツツジ]
花色は紅赤色で、葉が細長く先端がとがっている。関東西南部以西、四国、九州の谷川の岸辺に分布する小形常緑性ツツジである。5月下旬から7月にかけて、普通のツツジより遅く咲くため、江戸時代以降ツツジと区別され、サツキと呼ぶようになりました。園芸品種は多く、丈夫なため庭木・盆栽に多用されています。

◆[マルバサツキ]
花色は淡紫色で、葉は丸く光沢がある。鹿児島県南部・開聞岳から南西諸島に自生する小形常緑性ツツジです。江戸時代以降の園芸種のサツキには、マルバサツキの形質が入っているものが多い。

◆[ベルジアン アザレア]
日本ではアザレア(西洋ツツジ)といわれているもので、中国の自生種のシムシーや日本のサツキ、リュウキュウツツジがヨーロッパに渡り、ベルギーやイギリスなどで改良されたツツジである。鉢花としてのアザレアの人気はヨーロッパではNo.1です。日本でも春の鉢花として人気がありますね。

 

 

落葉性ツツジ
◆[レンゲツツジ]
花色はオレンジ色が基本ですが、自生地が北へ行くほど紅色に、南へ行くほど黄色が強くなる。日本全土に自生する小形落葉性ツツジです。九州にはキレンゲツツジが自生しています。

◆[ミツバツツジ]
花色は淡紫紅色で、東北から関東、東海、近畿にかけて自生しています。ミツバツツジの仲間には、トサノミツバツツジ(近畿から四国に自生・早咲き・紫紅色)、ハヤトミツバツツジ(南九州に自生・3月上旬極早咲き・淡紫紅色)、トウゴクミツバツツジ(東北から近畿の太平洋側に自生・遅咲き・淡紫紅色)、コバノミツバツツジ(中部地方から近畿にかけて自生・淡紫紅色)があります。

 

 

ツツジ・サツキ「手入れのポイント」はこちら♪

アザレア「手入れのポイント」はこちら♪

◆新潟県・小須戸町の「花とみどりのシンボルゾーン」で、5月18日〜6月9日・「さつきまつり」が行われた。町の愛好家や生産者が丹精した盆栽が展示されています。画像は下記からご覧ください。

”銘花・銘木”サツキ盆栽展はこちら♪

◆2月26日〜3月10日・新潟県立植物園で開催された「アザレア展」は下記からご覧ください。

”華麗なる装い”アザレア展はこちら♪

  

  

◆当家主庭にはヤマツツジ、オオムラサキ、キリシマツツジ、クルメツツジ、サツキなどが植えられている。
淡赤色のヤマツツジは、里山に咲いていた小株をアカマツ樹下に移植した。高さ50cmほど、これ以上大きくなれない。淡い色合いの花は可憐で美しい。
オオムラサキ(紫紅色)は、昔、近くの公園からいただいた挿し木が1.5mに生長した。石の後ろから身を乗り出している。後ろはニッコウヒバ、羽をのばせなくかわいそう・・
キリシマツツジ?は、池の石組みの奥にある。庭奥・アカマツの根締めに使われ、少し日当たりがよくない。4月下旬〜5月初旬一番早く咲き始める。

◆ほかに「小輪・深紅色・二重咲き・多花」:クルメツツジ?「紅白咲き分け・紅絞り」:リュウキュウツツジ?「中輪・紅」・「中輪・淡紫」・「中輪・白」・「中輪・白・赤絞り」・「中輪・赤」・「中輪・桃」・「大輪・深赤・二重咲き」・・:サツキなどの花が咲く。薄学のため開花時期の違いなどで、ようやくツツジとサツキが区別できる程度である。
直径1〜1.5mほどの玉仕立てのサツキ:大盃(淡紅色)が数株ある。

◆今年は、ツツジの花の咲きが悪い。昨年、樹形を優先して強めに刈り込みを行った記憶がある。もう一つはシンクイムシの被害もあった。蕾に穴があき枯れていたので、少なからず被害を被ったことがわかる。サツキの花も例年より少ない。反省点である。
◆下記画像は、主庭のツツジ、サツキです。

 
 ツツジ 観てね♪
主庭・樹下のツツジ
ツツジ
主庭・サツキ
  
キリシマツツジ
キリシマツツジ
クルメツツジ
クルメツツジ
オオムラサキ
オオムラサキ
ツツジ
ツツジ・紅白咲き分け・紅絞り
ヤマツツジ
ヤマツツジ
ツツジ
ツツジ・赤
ツツジ
ツツジ・大輪・紫紅
大盃
サツキ・大盃
サツキ
サツキ・紅
サツキ
サツキ・淡紫
サツキ
サツキ・大輪・ピンク・紅絞り
サツキ
サツキ・白
サツキ
サツキ・白・赤絞り
サツキ
サツキ・大輪・紫
サツキ
サツキ・赤

  

◆追伸:小庭のツツジ類の画像は下記もご覧ください。
ティータイム・小庭のツツジ類
フォトギャラリー・春の表情03年No.5
フォトギャラリー・春の表情04年No.11(ツツジ特集)
フォトギャラリー・夏の表情04年No.1(サツキ特集)

 
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