ハクチョウゲ・6裂の白花 6月水無月手入れ
ハクチョウゲ
ハクチョウゲ・5裂の白花

今回は、ハクチョウゲを紹介します。和名の白丁花は丁字咲きの白花が咲くことからつけられました。小さい花は清楚でかわいいですね。列植や玉仕立てに刈り込み、縁取りや境界垣、玉仕立ての列植などに利用すると見栄えがします。また、淡い紫紅色の花を咲かせるシチョウゲなどは鉢植えや盆栽にも使えます。


ハクチョウゲ

  

ハクチョウゲは台湾、中国南部、インドシナ、タイ原産で、本州から九州に植栽されている高さ1〜2mの半常緑低木です。株立ちになり枝を密に分ける。葉は対生し狭長だ円形、長さ約2cmで全縁である。6〜7月にじょうご形で5裂する小さい白花が咲く。花には雄しべの高いものと低いものがあって別々の株に咲きます。
陽樹でとくに土地を選ばないで生長は早い。強い刈り込みにも耐える強健でしかも作りやすいため管理が容易です。列植の刈りこみや玉仕立ては基本形に沿って刈り込めばよく、年3〜5回刈るといつも美しい樹形が維持できます。

◆ハクチョウゲには、花の大きい二重咲きのフタエザキハクチョウゲ、八重咲きのヤエハクチョウゲがあり、花色が淡紫色のものや葉の縁に白斑の入る品種もあります。
シチョウゲは、本州の遠江、紀伊半島、四国の川岸に分布し、ハクチョウゲに似ていますが、7月にじょうご形の5裂した紫色の花を咲かせます。筒部が長く小さい5個のがく片があります。
ダンチョウゲは、矮性種で枝の節間がつまり長だ円形の葉が密につき、5〜6月に白い小花が咲きます。

◆ハクチョウゲは、アカネ科に属します。横道にそれますがアカネという植物は、日本、朝鮮半島、中国に分布するつる性の多年草です。6月以降に黄色の小花が咲き、10月に黒い実をつけます。
ざらざらしたつるや葉のイメージとかけはなれ、アカネの根は美しいだいだい色をしています。この色が奈良時代からもてはやされた「茜色(あかねいろ)」です。今でも朝日が出るころの空の色の形容に「茜さす」という言葉が使われますが、万葉の昔から歌に読み込まれていた枕詞です。
◆横道にそれたついでに、万葉の歌で人気のある額田王(ぬかたのおおきみ)の歌を楽しみましょう!
あかねさす 紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る
「紫草の草原を走りながら私に手を振ってくださいますが、夫に見られてしまいますわ」
額田王は天智天皇のお妃です。前夫で天智天皇の弟でもある大海人皇子から愛情を示され、困りながらもうれしいと感じている女心が表現されています。2人の権力者に愛された額田王はどのくらい魅力的な女性だったのでしょうか。(紫はムラサキ科の多年草で染料に使われました)
◆アカネは万葉の昔から染料に用いられました。根と実は今でも生薬「茜草(せんそう)」の原料として使用されています。10〜11月ごろ採取した根と熟した実を日干しにして煎じて飲みますと通経薬として効用があります。根は利尿に利き、喀血、鼻血、血尿の止血薬となります。

ハクチョウゲ「手入れのポイント」はこちら♪

  

ハクチョウゲの列植  
  ハクチョウゲ観てね♪

◆当家のハクチョウゲは、玄関から主庭へのアプローチに列植してある。列植幅、高さとも25cmほどに刈り込んでいる。低い石を囲んだ根締めもある。
◆画像は、アプローチに列植したハクチョウゲです。

  
 ハクチョウゲの白花
ハクチョウゲの白花
6裂の花もありますね!
ハクチョウゲの白花
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