キウイ・ヘイワード 12 月師走手入れ
キウイ
キウイの雌花

今回は、キウイを紹介します。キウイの名は、いち早く果樹として改良や栽培を行ってきたニュージーランドにおいて、国鳥のキウイを思わせるところから名づけられたものです。ニュージーランドだけに生息する翼のない国鳥キウイに、果実の大きさや形などが似ています。収穫後の追熟した果実は、クリスマスや正月料理のサラダやフルーツに利用したり、また食後のデザートとして、エメラルドグリーンの果肉は料理を引き立たせてくれますね!


キウイ

  

キウイの原生地
◆キウイは、温帯性の落葉果樹でマタタビ科のつる性の植物です。キウイの野性種は、中国が原生地でオニマタタビと呼ばれ、華中を中心として揚子江流域の各省から台湾まで広く分布しています。原生地は中国の中でも温暖な多雨地帯で夏期に雨が多い地方です。このようにキウイはウンシュウミカンやニホンナシなどと同様に、4月〜10月に雨の多い夏湿帯生まれの果実ですから、日本の気候もキウイ栽培には適しています。

キウイの歴史
◆原生地の中国では、古くから有用植物として利用されてきました。野性種の果実を生食や加工用に・薬用に・枝は紙に・樹液は補強材の原料に・・利用してきました。
◆外国へは、葉の美しさから観賞用として、1847年イギリスの植物収集家ロバート フォーチュンによって原生地から母国に導入されました。さらに、1899年にはE・H・ウィルソンによって王立植物園にも導入されましたが、果樹としての改良はまだ行われませんでした。
ニュージーランドには、中国からJ・マクグレガーによって、1906年に種子が導入されてA・アリソンにより試作されました。1930年ごろから果樹として改良が加えられ、経済的な果樹としての栽培は1934年から始められました。
日本にはじめて導入されたのは、1970年(昭和45年)です。全国的に急速に栽培が拡大され、人気の高い果樹として定着してきました。日本の産地は主として関東地方以西のミカン産地に栽培されており、愛媛、福岡、静岡などで生産が多く行われています。家庭果樹として栽培が容易なことや、果実の少ない冬の時季の貴重な果物として、キウイを是非栽培してみようではありませんか。
◆果実がニュージーランドから初輸入されたのは1964年でした。ニュージーランドは日本とは反対の南半球に位置するため収穫期は5月となり、したがって5月〜12月に輸入されます。アメリカ産は12月〜3月に輸入されます。国産果実は12月〜5月にかけて市場に出回りますが、輸入果実と競合しないように貯蔵され販売されています。

キウイの種類
キウイの仲間のマタタビ属の植物は、東アジアの温帯から亜熱帯のかけて20種以上自生しています。日本にも7種が自生します。
●[マタタビ]
「猫にマタタビ」といわれる植物で、落葉性つる性植物で日本に広く分布しています。この種類は雌雄両性花が同株につきます。果実は長だ円形で長さ2.5〜3.0cmの小果で、塩漬けにしたりマタタビ酒や薬用として古くから利用されてきました。また、つる性で葉が白くなって美しいところから観賞木として栽培もされています。
●[ミヤママタタビ]
マタタビに近い種類ですが、耐寒性が強く温帯北部や、日本では中部地方以北に分布しています。果実などはマタタビと同じです。
●[サルナシ]
コクワとも呼ばれ、日本や中国に分布しています。落葉性のつる性植物で、他の木に巻きつき、フジくらいの大きな木になります。つるで細工物がつくられます。果実はだ円形で長さ2.5cmぐらいの小果で透明、果肉は淡緑色で生食できます。つる性の観賞木としても利用されています。
●この他、日本にはウラジロマタタビシマサルナシナシカズラなどが分布しています。
●[オニマタタビ]
チュウゴクサルナシとも呼ばれ、中国中南部から台湾に広く分布します。キウイの野生種であり、落葉性のつる性植物で他の木に巻きつきます。葉は大きく円形で美しく、果実はだ円形で長さは3〜5cmぐらいあり、茶褐色の短毛が生えています。果肉は緑色で生食できます。生食以外の利用については上述しました。つる性の観賞木としても耐寒性が強いことや、枝や葉の美しさなどからヨーロッパでは観葉植物として愛好されています。黄や白の斑入り種や、葉色の変異種が作りだされています。中国の野生種のなかには赤色の花を咲かす種類もあるなど観賞植物としても注目されています。

キウイの品種
世界の生産地であるニュージーランドはもちろん、日本で一般に栽培されている品種や輸入される果実は、ニュージーランドの種苗園主のブルーノ氏やヘイワード氏によって改良された品種です。キウイは果樹の中では珍しい雌雄異株の種類で、雌性品種と雄性品種があります。ここでは主な雌性品種を紹介します。
●[ヘイワード]
主要品種です。品質がよく日本に輸入される果実の大半を占めます。果実は最も大きく重さは1個100〜130gくらい。形はやや扁平の円形で11月中旬に熟する晩生種です。0〜2℃で4月まで貯蔵できます。
●[アボット]
果実は最も小果で重さは1個60〜70gぐらい。果肉の色は黄色がかった緑色です。形は正常なだ円形で11月上〜中旬に熟します。甘味の多い実つきのよい品種です。
●[ブルーノ]
果実は円筒形で細長いのが特徴です。重さは1個70〜80gぐらい。果肉の色は濃い緑色で美しく、エメラルドグリーンです。酸味が強く甘味が少なめです。10月下旬に熟する早生品種です。
●[モンティー]
非常によく結果する品種で小果になりやすい。摘果をして重さ1個70gくらいにします。果肉は濃緑色で美しい。甘味が少なく淡白な食味です。
11月上旬に熟し追熟期間が短い品種です。

  

キウイ手入れのポイントはこちら♪


棚仕立てのキウイ・ヘイワード  
  棚下のキウイ観てね♪

◆当家のキウイは裏庭の棚仕立てである。雄木1本に雌木3本である。雌木はヘイワードである。5×4mの棚に3本のキウイは多すぎる。キウイは実がなるまで4年かかる。当初2本を植付け後、翌年1本枯死した時点で、再度2本の苗木を植え付けた記憶がある。
◆購入時には雌木と雄木の区別がつかない。購入時苗木についているラベルを信用するしかない。こんなこともあり余分に3本も育っているが、実際に実がつき、見事にラベルに記載されている雌雄の表示が十分信用できることがわかった。
◆今年の栽培の反省点は、摘果が不十分で、実を余計ならせ過ぎたことである。実の数が多い割に実の大きさが小さい。枝の強弱により、実の数を1〜3個に制限すべきであった。キウイとともに今年はリンゴも小果が多く二重の反省になった。日記をめくると、実は昨年も反省している。昨年の反省が反省になっていない。また反省・・

  
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