◆【カラーの性質】
●カラーは別名をオランダカイウともいわれますが、サトイモ科のオランダカイウ属の春植え球根草です。原産地の南アフリカには8種類があるといわれています。
●カラーの球根は、チューリップなどの球根とは形状がかけ離れており、肥大した地下茎または塊茎状をしています。
●花にみえるのは苞(ほう)で、サトイモ科独特の漏斗状をし中心に肉穂花序をつけます。原種の花(苞)の色は白、黄、桃などですが人工交雑により種々の花色が生まれ、今ではチューリップにある色彩は全部出揃ったといわれます。葉は鮮やかな緑色のハート形で、多くの種類では白い斑が入ります。
●切り花、花壇用として親しまれていますが、現在日本でも多く栽培されているエチオピカ、別名オランダカイウは、オランダ船で1843年に日本に運ばれたという記録があります。
◆【代表原種】
●[エチオピカ]
南アフリカケープ州原産。別名はオランダカイウ、白カラー、リリー オブ ザ ナイル、ともいわれています。湿地を好み球根はワサビ根状の塊茎。白色花で芳香があり、花茎は1mにもなります。大形のギガンチア、小形のリットルゼム、矮性のチルドシアナなどの品種や緑色の品種が生まれています。
●[アルバ・マクラタ]
南アフリカ原産で白色花、葉に白斑が入る。星入りカラー、白星カイウともいわれ、エチオピカに比べると長形の花で、葉は細長く花茎は約60cmです。
●[エリオチアナ]
南アフリカ・トランスパール地方の原産。花は黄金色で、キバナカイウ、ゴールデンカラーとも呼ばれています。近縁種のベントランディ、メラノリウカ、アングスロバ、トロピカリスなどが南アフリカで栽培され優美な花として珍重されています。
●[レーマニー]
南アフリカ、ナタール地方原産で別名ピンクカラーともいわれています。矮性種で丈20〜30cm、葉は細葉で斑点はない。花色は淡紅、紫紅、ローズから白に近いものがあります。
●[ヘレンオコンネル]
花色が開花後に黄、ピンク、アンズ色、淡黄、緑と変化してゆく珍しい複色系で、花形は筒形です。
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