◆【栽培の歴史】
●今から100年以上も前に、日本や中国からキスゲの類がヨーロッパに導入され人工交配が行われました。一方、アメリカでは、中国奥地から赤みを帯びたキスゲの品種が発見されると、これを親木として使用し、急速に改良が進みました。
●赤インクで染めたような真っ赤な品種もでき、ピンク、サーモン、さらには黒褐色、茶褐色などの変わった色彩も誕生しました。現在も世界中で品種改良が進んでいます。アメリカからは優良品種が多く生まれています。
◆【ヘメロカリスの性質】
●ヘメロカリスは別名をデイリリーとも呼ばれ、ユリ科のキスゲ属・秋植えの多年草です。
●原産地は日本、中国で、非常に丈夫で暑さ寒さに強い性質を持っています。夏の炎天のもとに株を掘り上げて干しておいても枯れず、寒気にも強く土質を選ばず長年同じ場所に植えたままでもいや地現象を起こしません。
●花の大きさは径24cmもある巨大輪から径5cmくらいの小形花まであります。バナナを思わせるような肉厚の花弁のものや、クモが踊っているような形のスパイダー咲き、さらには変わった八重咲きまであり多様です。
●開花は一日前後の寿命しかありませんが、1本の花茎に数十個のつぼみがついて、これらが順に開花しますので長く楽しめる花といえるでしょう。また、はじめの花期が終わってから再び花茎を立ち上げ咲く品種もあります。
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