◆【ガマズミの管理と手入れ】
●樹勢が強く、山野では樹間の半日陰地によく自生しているように、日陰にも強い木として扱われていますが、日当たりのよい場所のほうが樹形がしまって生育します。
●特に整枝の必要もなく放任してもそれほど樹形は乱れません。しかし、株が大きくなると小枝が密生するのでときどき枝抜きを行います。枝抜きは枝の途中から切らず、つけ根から切り取り、できるだけ自然の樹形を維持したほうが好ましいですね。
●整枝剪定は落葉期間中に行いますが、植え付けも11〜3月の落葉期間中に行います。植え穴には完熟堆肥を多めに施し土中の湿度を高めてやります。植え付け後は支柱を添えて風などによる揺れを防ぎます。また、植え付け時は枝を30%程度抜きます。
●特に施肥の必要はありませんが、日差しの強い場所や乾燥する場所では根元を保護し土中の湿度を高める目的で、冬の間に根元の周囲に堆肥を埋め込み、梅雨明けには堆肥やわらを敷いてやると効果があります。
●実つきをよくするには木漏れ日の当たる半日陰や西日をさえぎる程度の場所が理想的です。窒素過多や乾燥も実つきに影響を与えます。
●病虫害はとくには心配ありませんが、日当たりや通風が悪いとときにカイガラムシの発生を見ます。
●繁殖は実生、挿し木、つぎ木で行います。つぎ木は主に黄実種など園芸種の繁殖に利用されます。
◆【ガマズミの利用と用途】
●庭木としての利用は多くありませんがキミノガマズミなどはなかなか美しいものです。植え込みの前づけなどに適しますし、鉢植えでの栽培も面白味があります。
●赤い実は食べることができますし果実酒には格好の材料となります。ブドウ酒色の美しい果実酒ができます。
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