接ぎ木のモミジ・秋の紅葉 12 月師走手入れ
モミジ
接ぎ木のモミジ・秋の黄葉

今回は、モミジを紹介します。イロハモミジに代表されるモミジはカエデ科・カエデ属で、通常カエデといわれるものと同属ですが、紅葉の美しいイロハモミジ・ヤマモミジ・オオモミジなどをモミジと呼んでいます。カエデとは蛙手の意味で、葉の形が蛙の手に似ているためにつけられた名前です。モミジは紅葉(もみじ)が優れているためにつけられた名前です。春の芽出し・秋の紅葉・・季節の移ろいを美しく感じることができますね!


モミジ

  

◆カエデ類では、紅葉が美しいイロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジなどを俗にモミジと呼び、他をカエデと呼んでいますが、すべてがカエデ科・カエデ属です。ここではモミジについて記述します。
◆【モミジの性質
●種類により違いますが、北海道から本州、四国、九州、朝鮮半島南部に分布している樹高3〜5mに達する落葉広葉高木です。
●モミジはやや耐陰性のある陽樹で、適湿地を好み生長が早い性質があります。春の芽出し、秋の紅葉が美しいことが特徴です。

◆【モミジの種類
●[イロハモミジ]
別名をイロハカエデ、タカオモミジともいいます。本州の関東以西、四国、九州、朝鮮南部に分布。葉は対生し、やや円形で径4〜6cm、掌状に5〜7深裂し、裂片は広披針形で先はとがり重鋸歯があります。4〜5月に暗赤色の小花を開きます。果実の翼は斜開または平開します。
●[ヤマモミジ]
本州の日本海側に分布し、イロハモミジより葉が大きく径5〜10cmで7〜9中裂し、裂片は幅広く重鋸歯である。
●[オオモミジ]
北海道から九州まで分布し、ヤマモミジに似るが、葉の鋸歯は端正です。
●[園芸品種]
ノムラカエデは葉が春から夏まで暗赤色で美しい。チリメンカエデは葉が掌状全裂し、裂片は線状披針形で緑色です。ベニシダレ(紅枝垂れ)は葉が常に赤い種類をいいます。ほかにも、門尽し、青柳、忍ぶが丘など多くの品種があります。


  

◆【モミジの管理と手入れ
●本来は自然樹形を鑑賞する木ですが、時には極端に刈り込む場合があります。若木のうちは徒長枝が出やすいのでかき取る程度にし、大きい枝をやむおえず切るような場合には途中から切らず、つけ根から切り落とし、切り口にはつぎロウを塗って樹液が流出しないように保護します。
●車枝、逆枝、からみ枝、枯れ枝などは適宜切り取ります。また、モミジは刃物を嫌いますから出来るだけ手で折るようにします。
●モミジの秋の紅葉を美しくするためには、昼夜の気温差が大きく空中湿度の高い場所に植栽することです。一日中日差しの強い所では紅葉は美しく仕上がりません。

◆【モミジの利用と用途
●大小組み合わせて群植したり、枝垂れなど樹形のおもしろいものは単植にしたりします。そのほか常緑高木の下木や、滝添え、火障りの木、石組の添景など庭木としての用途は広いといえます。
●モミジのは器具類や柱材に利用されます。

モミジ「手入れのポイント」はこちら♪



接ぎ木のモミジ・春の芽出し  
  モミジ 観てね♪

◆【当家のモミジ・カエデ
接ぎ木のモミジ:盆栽仕立て
昔A家の伯母からいただき育成・樹高70cmほど・四季を通じて葉が紅いノムラカエデと四季を通じて葉の青いモミジの接ぎ木・赤系と青系の葉を鑑賞できます。秋には紅葉と黄葉のコントラストがきれいです。(上の小画像)
ハウチワカエデ系
昔ご近所のH家からいただき育成・樹高2.5mほどである。(下画像・左)ハウチワカエデ系は葉が9〜11に中裂し裂片が細い。春から夏まで青い葉が鑑賞できます。秋には葉が黄葉してきれいです。
ヤマモミジ系
こちらもH家からいただき育成・樹高2.5mほど・双幹である。(下画像・中と右)ヤマモミジ系は春先の新梢の芽出しが赤く美しい。刈り込み後に出る2番芽もまた赤く、春から夏まで赤い芽出しを鑑賞できます。秋には紅葉がきれいです。
●2本とも枝張りを大きく出来ないので段作り仕立てである。冬の落葉後は樹冠の小枝が多く眺めはよいが、春の芽吹きが強烈である。段作りの面影がなくなるほどである。(画像・左) 新梢が伸びきったころ新梢を元から手折って枝を透かし、さらにハサミを入れ樹冠を整形する。

  

ハウチワカエデ系・春の青葉
ヤマモミジ系・紅葉
紅葉(背景:ピラカンサ)

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