◆【栽培のポイント】
〔露地栽培〕
●耐寒性があるので9月頃、日当たりと排水がよく栄養分に富む土壌にまきます(宿根草は6月に、また寒地では春まきにします)。 移植を好みませんので株間を25〜30cmに開けます。追肥は軽く2〜3回。幼苗期に窒素肥料を多く与えますと葉と茎が弱くなります。
●霜柱の立ちやすい所ではワラや腐葉土、バークなどで株元をマルチングします。
●摘芯をして花数を多くします。また強風で倒れないように支柱を立てましょう。花後はこぼれ種子で殖えます。
〔鉢栽培〕
●種子は大きいので箱や平鉢に粗くまき、本葉6〜8枚で鉢やプランターに定植します。一年草では秋に定植しますが、強い霜の降りる寒地では霜よけを行って越冬させ春に定植します。寒さには強いのですが寒風の避けられる場所で越冬します。
●7号鉢には1株もしくは直(じか)まきします。矮性種の場合には、秋に3号鉢に上げ、春に4号鉢に植え替えします。
◆【利用と用途】
●「麦畑(コーン)の中で花(フラワー)が見られる雑草」というのが英名の由来ですが、ドイツの国花にもされたり、ツタンカーメン王の墓の中からも発見されたりと、遠い昔から人々に親しまれてきたハーブです。
●花色が鮮やかな青を基本に、白、桃、紫と多様で、花壇や花束などの彩りに利用されます。
●花は開花と同時に摘み取り日陰の風通しのよい場所で乾かし、熱処理をしパリパリにし密閉びんで保存します。ポプリ、ドライフラワーなどに利用します。
●利尿作用、目の炎症、疲れ目の目薬、強壮薬などの効用があるといわれています。
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