◆【ホトトギスの性質】
●ユリ科の宿根草で別名をユテンソウ(油点草)といいます。一部の種には葉に油状の斑紋が現れることからユテンソウの別名があります。
●全国の山地の林床や林縁に自生し、花期は7〜10月・・秋を飾る代表的な山野草です。冬期は葉を落として休眠し、春に新しく芽を伸ばして生長して大半の種は秋に開花します。一部、夏に開花する種があります。
●東アジアからインドにかけて約20種が自生分布しますが、そのうち半分の約10種が日本に自生します。
◆【種類】
●[花弁に紫紋の出る種]
本州の関東の一部から四国、九州と西日本を中心に分布するホトトギス、本州の中部地方以西から西日本に自生するヤマホトトギス、北海道から九州まで広く自生するヤマジノホトトギスがあります。
●[黄色花の種]
夏期に咲き全国に自生するタマガワホトトギス、本州の一部から四国、九州に自生するキバナノホトトギスやタカクマホトトギス、本州の一部から四国、九州に自生するチャボホトトギスなどがあります。
●[花穂が下垂する黄色花の種]
四国と九州の一部に自生するジョウロウホトトギス、自生地の地方名のついたキイジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギス、スルガジョウロウホトトギスなどがあります。
●[交配種など]
さらに花の選別種や交配種が多く作出されています。 |