◆【アロエの特徴】
●アロエは南アフリカやマダガスカル島が主な原産地で、ユリ科の多肉植物です。高さ10cm未満の小さなものから高さ20mほどの大型のものまで、世界中で約400種もあります。そのうち数十種類が薬用となります。日本へは明治に渡来しました。
●キダチアロエの葉は多肉質で先端と縁にトゲがあり触ると痛い目に遭います。葉は以外にもろく、強く触ると葉の途中から折れてしまいます。噛むとひどく苦くそれこそ口が曲がるほどです。
●キダチアロエの生育時期は4月〜10月で、高温や乾燥には強いのですが寒さに弱い性質があります。耐寒温度は0℃くらいです。鉢植えにして冬だけ室内にとり込めば日本中で栽培できます。
◆【主な品種】
●[キダチアロエ](アロエ・アルボレスセンス):
昔からあるアロエで、アロエといえば本種を指すほどポピュラーで、関東南部以南では戸外でも越冬します。自生地では木質化した幹が高さ3mにもなる低木です。葉は頂部に密につき、線状披針形、長さは60cmほどにもなり葉縁にトゲがあります。株が成熟すると茎の先に穂が立ち、橙色の花が下向きにたくさん咲きます。冬期に咲く花はエキゾチックで美しい。
●[不夜城](ノビリス):
最近”スーパーアロエ”の名前で市場に出ています。古くから親しまれている品種で比較的小型です。子株を多く発生します。不夜城の斑入り種に不夜城錦があります。観葉植物として人気があります。
●[アロエ・ベラ]:
地中海原産ですが南アメリカの植民地で栽培されたため”バルバトス”(西インド諸島の地名)の名があります。薬用アロエの1種で、肉厚の葉が株元から細長くロゼット状に展開し、葉の縁に白いトゲがあります。茎は立ち上がらず橙桃色の美しい花が咲きます。すっきりした姿を観賞できます。
●そのほか、千代田錦、綾錦、星斑竜舌、雪娘などの品種が知られています。
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