トウジュロの葉 4 月卯月手入れ
シュロ
トウジュロ・雄株の花

今回は、シュロを紹介します。シュロ(棕櫚)は別名を「ワジュロ」とも言い九州南部の原産です。漢名の「棕櫚」の本物は「トウジュロ」ですが、音読みしてシュロと呼ばれるようになったと言います。ヤシ科で熱帯性の樹木なので洋風の建物や庭に調和し、芝庭に数本寄せ植えしたり、玄関脇などによく植栽されています。昔、葉と柄でハエタタキを作った記憶もあるのではないでしょうか・・♪


シュロ

  

◆【シュロの性質
九州南部の原産ですが、今では関東以南に広く野生化している常緑高木です。幹は枝がなく直立し、暗褐色の繊維に包まれています。葉は径90cmにもなり円形で扇状に深裂しており、長い柄があって幹の頂上につきます。葉先は折れて下垂します。
雌雄異株で、雄株には5〜6月に淡黄色粒状の小花が肉質の円錐花序をなして咲きます。果実は径約1cmのゆがんだ球形で秋に青黒色に熟します。冬にはよく鳥がついばみます。
●陰樹ですが日当たりのよい場所でもよく育ち、腐植質が多く排水のよいところを好みます。土質はとくに選びませんが、生長が遅い遅いことが特徴です。

◆【類似種
●[トウジュロ]
中国中南部原産で、シュロに似ています。シュロの葉は先が折れて下垂しますが、トウジュロは葉柄がやや短く、葉は革質で先端は下垂しません。葉が長く垂れ下がるワジュロより、葉や葉柄が短く下垂せず端正な樹姿を保つトウジュロのほうが、庭木としての鑑賞価値も高く広く使われています。耐寒、耐乾、耐潮にもすぐれ東北地方まで植栽ができます。
●[チャボトウジュロ]
地中海沿岸地方原産で、成木でも樹高は1mほどにしかならず鉢植え用に最適です。葉柄は細長く葉は中裂しますが、先端は下垂しません。


  

◆【シュロの管理と手入れ
●春に古葉や枯れ枝を除き、シュロ縄で幹の包毛をきれいに巻き上げます。シュロ縄での幹巻きは12月から4月に行います。
●包毛を剥ぎ取ると鑑賞価値が半減しますので皮剥ぎは避けましょう。皮を傷めたときはシュロの包毛を当てシュロ縄で巻いて手当てします。
●葉はいつも10枚くらいつけておいたほうが木の生育がよくなります。枯れた葉や不要な下葉を毎年少しずつ除去します。

◆【シュロの利用と用途
●熱帯性の木なので洋風の建物や庭によく調和します。芝庭に数本寄せ植えしたり玄関脇の植栽に適します。一本植えよりも群植や列植が美観を向上させます。
●ワジュロの包毛からシュロ縄刷毛を作ります。葉はさらして夏の帽子やぞうり、敷物などを編みます。今では見かけなくなりましたが、昔は葉柄と葉の一部でハエタタキも作りました。

シュロ「手入れのポイント」はこちら♪



  

◆【当家のシュロ
●当家旧棟の玄関脇にトウジュロが2本ある。高さ2.5〜3.5mにもなり屋根に届く高さになった。小さいときは「早く大きくなって〜♪」と思っていたら30才にもなると背丈も伸びた。今は「そんなに早く伸びないで〜♪」と願う。
●毎年春には、不要な葉をはずしシュロ縄で幹巻きを行っている。


トウジュロ・雄株の花
トウジュロ 観てね♪
トウジュロ


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