ヤブランの穂花・9月 10 月神無月手入れ
ヤブラン
ヤブランの実・10月

今回はヤブランを紹介します。藪(やぶ)に生えているランに似た葉をしている・・名前の由来です。日陰でも育ちますので日陰用のグランドカバーとして利用され、また草姿も美しいので庭の下草、花壇の縁取りにも適しています。晩夏から初秋に咲く淡紫色の長い穂花は風情がありますね!


ヤブラン

  

◆【ヤブランの特徴
●原産地は日本(本州以南)を含む東南アジアで、ユリ科の植物です。8〜9月に咲く淡紫色の穂状の花は清楚な美しさをもっています。秋から冬にかけて青紫色の果実をつけます。
●山野の木漏れ日の当たる日陰に自生する常緑の宿根草で、庭の下草、日陰のグランドカバーとして造園に使われます。北海道やヨーロッパの北部・中部では日の当たる所に適する宿根草として、花壇の縁どりや庭の植え込み、グランドカバーとして重用されています。また、アメリカでも人気の高い造園プランツの一つです。
●園芸的価値は決して高くはありませんが、都会の日当たりの悪い庭でも栽培ができます。暑さ寒さにも強いのですが、北海道の東北部など、また、その他の地方でも積雪がなく表土が深く凍る所では越冬は困難です。

◆【種類と品種
●[ヤブラン]: 光沢のある常緑の細長い葉は、幅1cm、長さ30〜50cmで地際から多数発生します。葉の間から長い花茎を伸ばし淡紫色の小さな花が穂状に咲きます。花茎は葉と同じ長さか少し短い。塊状の根茎からイチゴのようにランナーを出して繁殖します。
クリーム色の斑が縞模様に入る美しい斑入り葉の品種もあります。花壇の縁どりや鉢植え、ときには切り花にも使われます。オキナヤブラン(新しい葉が黄色でのちに緑色に変わる)やシロバナヤブラン(花が白色)などもあります。
●[ヒメヤブラン]: 葉の長さ10〜20cm、幅2〜3cmでリュウノヒゲ(ヤブランの近縁種)と草姿が似ています。花茎は高さ10〜15cm、淡紫色の花が咲きます。縞斑、虎斑などの斑入り葉品種があります。
●[リュウキュウヤブラン]:葉は長さ30〜40cm、幅4〜7mmで暗緑色をしています。花茎は長さ25〜40cm、花は淡紫色で、ヨーロッパでは優れたグランドカバーとして定評があります。


  

◆【管理と手入れ
●宿根草の中でも株の更新を必要としないので、管理の手間が省けます。
●根茎が伸び繁殖しますので、とくに植え替えは必要ありません。移植などで株分けする場合は、4月ごろ排水をよくした土壌に植え込みます。
●植え込み地には十分に堆肥を入れ、緩効性の肥料を施して肥沃にしてから植え付けます。

◆【利用と用途
●地表面を豊かな緑で覆い、土の侵食や乾燥を防ぎ、直射日光を和らげ、塵埃を防止するなどの効果が期待されるグランドカバーとして、和風、洋風の庭のどちらにも合います。また、庭の下草、花壇の縁取り、鉢植えなど広く使われ、斑入り種などは室内園芸の寄せ植えの素材としても最適です。
●生薬名を麦門冬(バクモンドウ)といいます。秋から春に採取した塊根(根の肥大した部分)を水洗いして日干しにします。せき止め、滋養、強壮に効果があり、乾燥した塊根を煎じて飲みます。



ヤブラン
  ヤブラン・観てね♪

◆【当家のヤブラン
●当家のヤブランは数年前に近郷の花木専門店から購入して地植えにしたものである。
●花木専門店には花の咲き始めた斑入り葉のヤブランが数十株も並んで、それは見事な美しさであった。
●衝動的に・・一株を購入しようと早速品定めをはじめたものである。やや!陳列棚の端に濃緑葉のヤブランが一株あるではないか!多くの斑入り葉のなかで唯一濃緑葉のヤブランは、美しさを更に増幅させていた!
●「和風の小庭にはこちらがお似合いだ!」・・そんな記憶がよみがえる当家のヤブランである。


ヤブランの穂花
ヤブランの実・10月


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