◆【オモトの特徴】
●オモトは日本と中国に数種が自生しています。ユリ科オモト属の植物で、耐寒性のある常緑多年草です。
●日本には、北は太平洋側では宮城県の金華山、日本海側では能登半島、南は沖縄まで分布しています。山林に自生しているものは、葉が長く大きく、葉は緑一色で大葉系です。
●自生のオモトは落葉樹林の木陰で落ち葉の積み重なった層と、その下の礫層の間に根を張ります。直射日光の当たらない涼しい場所が生育環境に最適です。
●オモトは古来から薬用植物として採取され栽培されてきましたが、葉に斑が入ったものや形のよいものなどが珍重され、これらを基に現在まで600種ほどの園芸品種が作られてきました。
◆【オモトの観賞ポイント】
●[地色を観る!]
葉の緑色を地色といいます。濃い緑一色であっても自然界の泰然とした強さを感じます。生命力の強さとともに縁起物として古来から珍重されてきた所以です。覆輪、縞、斑模様などの園芸品種も、地色が生きた色でなければ観賞価値がありません。
●[葉姿を観る!]
オモトには葉の形や色あいなど、さまざまな変化があります。葉姿がバランスがとれていること・葉姿が左右対称であること・葉に躍動感があること・株と鉢の調和がよいこと・などが観賞価値を高めます。
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