◆【アサガオの特徴】
●ヒルガオ科の一年草で、つる性の植物です。原産地は熱帯アジア、ヒマラヤ高原地帯といわれています。
●葉は広く、三尖形で、細毛があります。花は円錐形をしており、雄しべ5、雌しべ1を有します。
●日本へは、奈良時代から平安時代にかけて遣唐使が種子を薬用として持ち帰ったのが最初といわれています。奈良、平安時代には薬用植物として扱われていました。{ 万葉集に詠まれている”あさがほ”(朝顔)は、キキョウかムクゲであると解釈されています。 }
●江戸時代に入ると品種改良が進み、観賞用植物として、花形が様々に変化した朝顔が誕生し注目を浴びました。花径が大きい大輪アサガオ(大輪朝顔)に対し、花形や葉が変化する品種を変化アサガオ(変化朝顔)と呼ぶようになりました。
◆【園芸品種】
●[大輪アサガオ]
種子で系統や品種が固定されており、花径が20cm以上ある巨大輪の品種もあります。
●[変化アサガオ]
★メンデルの遺伝の法則にもとづき、出物は少ない確立で現れます。双葉(子葉)の形により咲く花がわかるため、選別を行って良い品種を育成保存します。変化アサガオは遺伝子の研究材料にも使われるそうです。
★出物(でもの):隠れていた劣性遺伝子が現れ、雄しべ、雌しべが花弁化します。(出物牡丹など奇花が咲きます)
★正木(まさき):毎年種子が取れ、同じ花や葉を継続して咲かせます。(桔梗咲き、木立、石化、台咲きなど)
★親木(しんぼく):遺伝子を持った変化アサガオを隠しもった種子取り用の株です。(親木の候補として残した様々に咲く牡丹咲きは、親牡丹といいます)
●[西洋アサガオ]
アメリカで改良されたアサガオで、中輪で昼咲き。スカーレットオハラなどの品種があります。 |