クロチク(黒竹) 四季手入れ
タケ(竹)・ササ(笹)
チゴザサ(稚児笹)

今回はタケ(竹)ササ(笹)を紹介します。縁起のよい植物の”松竹梅”は、昔からお正月や結婚式などの目出度い行事に利用されてきました。タケは真っ直ぐに天に向かって直立し、曲がることなく生長を続けることから、人間の身体や心が真っ直ぐに成長するようにタケに願いを掛けたのでしょう。


タケ(竹)

  

◆【タケ類の特徴
●イネ科の植物で、長い地下茎があり、タケの皮が脱落するものがタケ類です。

  

◆【主な品種
●[クロチク](黒竹):
シチク(紫竹)ともいい、中国原産、高さ3〜10mになります。稈は径2〜5cmで、1年目の若いタケは緑色ですが2年目からは紫黒色になります。耐寒性が強く、タケノコの味は絶品です。
●[モウソウチク](孟宗竹):
中国原産で、日本では北は北海道南部、南は沖縄まで植栽されており、高さ10〜15mになります。稈は円筒形、中空で太く径20cmにも達します。4〜5月には大きなタケノコが出ます。皮は褐紫色の毛が密生します。
●[スズコナリヒラダケ](鈴小業平竹):
中国原産のトウチクの品種で、関東南部以南に植栽され、高さ2〜4mになります。葉に黄白色の縦線が入ります。トウチクは節間が長く30〜60cmあります。ナリヒラダケは枝を3〜8本束生し、節間がやや短いのが特徴です。
●[シカクダケ](四角竹):
中国原産で別名をシホウチクともいい、本州の東北南部以南に植栽され、高さ3〜6mになります。断面が四角形で、節は高くて刺状の気根が出ます。タケノコは秋に出ます。
●[キンメイチク]:(金明竹)
マダケの品種で、稈は黄色で、枝の出た上の溝が緑色をして美しい。日陰で植栽すると色がよくなります。マダケは中国原産で、本州の東北沿岸地方以南で植栽され、節が高く、輪が二輪で、高さ10〜20mになります。
●[ホテイチク](布袋竹):
クレタケともいい、中国原産で九州南部でも自生しています。マダケに似ていますが、稈の基部は節の下部がふくれ、あるいは節が波曲し節間がつまっています。タケノコの味は美味です。
●[オカメザサ](阿亀笹):
別名をブンゴザサともいい、西南日本に自生があるともいわれ、本州から沖縄まで植栽されている高さ1〜2mのタケ類です。小型なのでササと呼ばれていますが、タケの皮が早く落ち、タケ類に入ります。密集して群生し、稈は半円筒状で細く、短い枝が節に5本あり、葉は枝に2〜3枚つきます。強い刈り込みに耐えます。

  

◆【タケ類の管理と手入れ
クロチクなど中型のタケで前年生のものは、3〜4月に樹高や枝先を切り詰めます。また、細い竹は早めに掻き取ります。
●大型のモウソウチクなどは、すっきりと見せるように根元をきれいにしておきます。落ち葉かきをこまめに行いましょう。
●地下茎が伸びすぎる場合は、冬期に株の周りに溝を掘り、根を切っておきます。

  

◆【タケ類の利用と用途
クロチクなどは、玄関脇や袖垣沿い、中庭などの狭い場所に一株から数株を植栽します。また、庭石や灯篭などに沿わせて植栽します。枝は袖垣やカゴなどの材料として利用されます。
モウソウチクは大型のタケなので、十数本の群植、3〜5本の寄せ植えなど、場所に合わせて使い分けます。タケはザルやカゴ、細工ものに、枝はほうきや垣根に、タケノコは食用にと、無駄なく利用されます。

  

タケ類「手入れのポイント」 ← こちらからご覧ください!



ササ(笹)バンブー

  

◆【ササ類とバンブー類の特徴
●イネ科の植物で、地下茎があり、タケの皮が脱落しないものがササ類です。地下茎がなく、タケの皮が脱落するのがバンブー類です。

  

◆【主な品種
●[カンチク](寒竹):
九州に野生がみられる高さ1〜3m、径1cmのササ類で、稈の節から刺状の気根が出てます。タケノコが秋から冬に出るのでカンチク(寒竹)と名づけられました。タケの皮は薄い膜質で年を越えてから腐ります。タケと名づけられていますがササ類です。枝は節から3〜5本出て細く、葉も小型で軟らかく長さ約10cmで毛がありません。日陰にも強く草状に群生します。葉に白い縦線が入るチゴカンチクがあります。
●[クマザサ](隈笹):
別名をヤキバザサ、ヘリトリザサともいい、本州の中国地方、四国、九州に分布し、日本各地で栽培されている高さ0.5〜1mのササ類です。稈は細長く上部はまばらに分枝します。葉は狭長だ円形で、長さは20〜25cmで無毛。冬に縁が枯れて白くくまどるので隈笹といいます。クマザサの矮性種をコクマザサといいます。
●[チゴザサ](稚児笹):
葉に黄白色の縞が入る品種です。高さ10〜30cmで、草状に群生します。
●[カムロザサ]:
葉に黄金色の縞が入る品種です。
●[オロシマチク]:
高さ5〜10cmのササ類で、グランドカバーに使用されます。
●[ホウオウチク](鳳凰竹):
ホウライチク(アジア東南部原産)の変種で、関東南部以南の暖地に植栽されるバンブー類です。株立ちとなり、高さ1〜2mで、枝は節に多数族生し、葉は細小、長さ2〜2.5cmで、鳳凰の羽のように二列に並びます。タケノコは7〜9月に出ます。

  

◆【ササ類の管理と手入れ
●ササ類は、他の庭木の補助的な役割を担いますので、あまり大きく伸ばさないようにします。
クマザサなどは放任すると大きくなりますので、毎年1〜2月ごろ根元から刈り取り、篠を更新します。
●草丈はなるべく低く作ります。根が完全に張れるようになれば、ほとんど手がかかりません。
カンチクは、先端がゆるやかに湾曲し、美しい線を出しますので、先端や枝を切り詰めないで根元から切り取るようにします。

  

◆【ササ類の利用と用途
●下草として植え込まれたり、石やつくばい、灯篭などの根締めに使われます。
●鉢植えや盆景としても使われます。
●クマザサは日本料理の敷葉にも利用されます。

  

ササ類「手入れのポイント」 ← こちらからご覧ください!



小庭奥のクロチク(黒竹)
  

◆【niwa_saki家タケササ
●クロチク(黒竹)とチゴザサ(稚児笹)がある。
クロチクは、小庭奥のクロマツの後部の崖際にある。粘質土壌で湿度も十分である。生育に適する環境らしい。問題なのは地面が平坦ではなく傾斜地のことである。しかし、よく考えるとこれも好都合では?とも考える。何故ならば根が遠くまで行き難いことである。片側が固い粘土の崖、片側が傾斜の地面・・タケにとってはこんな土地は決して「生育に適する環境」ではないかもしれない。人間のエゴって恐ろしい!
チゴザサ(稚児笹)は、稚児のように草丈が小さく、やわらかい葉の表面に黄白色の斑が入っている。池の石組みの後部にある。草丈30cmほどの株は、毎年冬期に15cmほどに草丈を低く切り詰めている。地下茎が1mも離れた場所まで走り子株が発生している。不要な株は除去しているが、例えば鉢植えなど・・株の活用方法を今後考えようかと思っている。そうそう!松竹梅盆栽(野梅盆栽)にも植栽されていたっけ!盆景にも使えるんだった!


クロチク(黒竹)
同左
チゴザサ(稚児笹)

  

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(ヒガンバナ・ヤナギバヒマワリ・シンパク・クロチク・チゴザサの順)


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