「いずれがアヤメ(菖蒲)か カキツバタ(杜若)」といわれますが、アヤメ、カキツバタ、さらには、ハナショウブ・・どこが違うのでしょうか?
◆【アヤメ科・アヤメ属の仲間】
●ハナショウブ、アヤメ、カキツバタは同じアヤメ科・アヤメ属に属します。いずれも、日本や中国、朝鮮などが原産地ですが、外見は非常によく似ていますね!どこが違うのでしょうか?
●アヤメは山地の草地に、ハナショウブの原種であるノハナショウブは比較的湿った所に、そして、カキツバタは水につかった状態(抽水型)で生育しています。
●アヤメは外花被片の基部に黄色地に紫の網目状の模様があります。葉は幅5〜10mmと細く剣状で中脈は隆起しません。
●ノハナショウブは外花被片の基部に黄色の模様があります。葉が細く中脈が隆起します。
●カキツバタは外花被片の基部に黄〜白色の斑紋があります。葉は2〜3cmと広く剣状広線形で、葉の基部は鞘となって花茎を囲む。中脈は隆起しません。
●画像は当家の「アヤメ か カキツバタ」・「キショウブ」・「ハナショウブ」です。アヤメ?カキツバタ?・・たしか数年前に知人からいただいた。アヤメ属についての知識も無く植え場所も考えずに現在地に植栽した記憶がある。生育環境はガマズミ樹下の日陰で乾燥した場所である。お隣の「キショウブ」と同居している。アヤメ独特の網目状の模様がないこと・葉の幅が2cmほどで広いこと・葉の基部が花茎を囲んでいることからカキツバタであろうと推測する。こんな生育環境ではカキツバタもキショウブもかわいそうではある。 |