ネジバナ・淡紅色・右捩れ 8 月葉月手入れ
ネジバナ
ネジバナ・淡紅色・右捩れ

今回はネジバナを紹介します。緑の芝生のなかに生えている淡紅色のネジバナ・・目立ちませんがよく見つめるとなんと可憐な花でしょう!家の近くでも普通に見られる山野草です。花が螺旋状に捩れて咲きます。ネジバナ(捩花)の名前の由来です。


ネジバナ

  

◆【ネジバナの特徴
●ラン科の常緑宿根草で、別名をモジズリともいいます。原産地は東南アジアで、日本でも北は北海道から南は沖縄まで広く自生します。
●日当たりのよい湿った草地や山地に自生します。また芝生に好んで生える性質があり、都市公園の芝生の中にもよく見られます。草丈は5〜15cmです。
●葉は、やわらかく厚みがあり、細長い楕円形で、数枚株元から根生します。 1本の花茎を立ち上げ頂部に螺旋(らせん)状に捩れた花序をつけます。捩れの方向は左捩れ、右捩れの両方あります。
●3〜5mmほどの小さな花は、花茎の周りを捩れながら密着するように真横に向かって咲きます。花色は通常淡紅色ですが、白色も見かけます。花期は4月から7月です。

◆【類似種
小形のヤクシマモジズリ、ミヤマモジズリ、ナンゴクモジズリ などがあります。
◆【モジズリの名前の由来
●陸奥(みちのく)の国・信夫(しのぶ)郡(現在の福島市)には、平安時代「信夫文知摺絹」(しのぶもちずりきぬ)という、乱れた摺り模様が染め抜かれた絹織物が都人に珍重されました。ネジバナの右に左に捩れる(もじれる)様が、「文知摺絹」の文様に通じることから、モジズリ(捩摺)の名前が生まれたようです。
●歌の世界では「信夫文知摺絹」の乱れ模様が、人の心の乱れを表す歌枕「しのぶもちずり」として用いられました。河原左大臣・源融が虎女との悲恋を詠んだ歌が古今集にありました!
 みちのくの 忍ぶもちずり 誰ゆえに みだれそめにし われならなくに
「陸奥の信夫に産する しのぶもちずり の乱れ模様のように あなたを想うと心が乱れてしまいます」


  

◆【管理と手入れ
●芝生などの生えるネジバナは非常に繁殖力も旺盛です。しかし、鉢栽培は一般に難しいと言われています。
鉢栽培を行う場合は、単独ではなく、サツキや他種の山野草、または、カタヒバ、クラマゴケなどと一緒に植えると、こぼれ種によって繁殖がよく行われるようです。
●鉢栽培では3号程度の深鉢に、水はけがよく、しかも、水もちのよい用土(桐生砂、赤玉土にピートモスを2〜3割混合)を用います。年中日当たりのよい場所で管理します。
●植え付けや植え替えは、4月上旬から下旬、それに10月ごろが適期です。太い根を傷めないように行います。
施肥は、4月と9月に月2回ほど3,000倍液を施すと生育がよいといわれます。

◆【利用と用途
●お庭の芝生に植えたら如何でしょうか!風情のある芝庭が誕生すると思います。
●コケ類やカタヒバなどと寄せ植えすると、趣のある一鉢が楽しめることでしょう!



鉢植えのネジバナ(カキランと混植)
  ネジバナ 観てね♪

◆【当家のネジバナ
●5年ほど前に峠の山道脇の草むらに自生していた株を数株いただいて10号鉢に鉢植えにした。 友人のW氏からいただいたカキランも同時に植え込んだ。
●数年後には鉢の表面がコケに覆われた。そんな生育環境がよかったかどうかはわからない。しかし、毎年よく繁殖し多くの花が咲く。咲き過ぎるくらいである。
●一昨年の春に白いネジバナの株を友人のN氏からいただいた。
友人のおっしゃるとおり見事?に白色の花が咲いた。今年の春には淡紅色の株元に移植を行った。紅白のネジバナを今年は同時に観賞することができた。
先月に紹介したゼラニウム同様に、今月も紅白でお目出度〜い!(^O^)


淡紅色のネジバナ
同左
このネジバナは右捩れです。
白色と淡紅色のネジバナ
白色のネジバナは右捩れ、淡紅色のネジバナは左捩れです。


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