ヤエヤマブキ 5月皐月手入れ
ヤマブキ
ヤエヤマブキ

今回は、ヤマブキを紹介します。「山吹色」や「黄金色」(こがね色)と表現されるように、ヤマブキの華やかな黄色はきれいですね。春の庭に彩りを添えてくれる花木です。枝がしなやかに枝垂れ風にそよぐ様子を、古人は「山ぶり」と表現し、これが「山吹」の名前になりました。華やかさとともに気品の高さ(花言葉)を感じる花ですね。


ヤマブキ

  

◆ヤマブキは北海道南部から本州、四国、九州、中国まで分布する高さ1〜2mのバラ科の落葉低木です。4月〜5月ごろ一重咲きの黄色5弁、径3〜5cmの花を1個ずつ小枝の先に開く。花弁は広楕円形、蕚は深く5裂し、雄しべは多数で雌しべは5個ある。
果実は褐色の種子状で5個ある。枝は緑色で細く、葉は互生し、卵形、長さ3〜7cmで葉質は薄く、先が長くとがり、縁に重鋸歯がある。
◆5月、毎年行く山間の谷川沿いの半日陰地に、風に揺れ枝垂れて咲くヤマブキが目に焼き付いて離れない。

◆ヤマブキの種類には、一重咲きのヤマブキのほかに、ヤエヤマブキ、キクザキヤマブキ、シロバナヤマブキ、フイリヤマブキがある。
ヤエヤマブキは、花が千重咲きで美しく、雄しべと雌しべが退化して花弁に変わったため、実は結ばない。キクザキヤマブキは、細い花弁が6〜8片ある。シロバナヤマブキは花が淡黄色を帯びた白色でやや小さい。フイリヤマブキは葉に白い斑の入るヤマブキで、葉の緑と白、花の黄色・・3色の調和がすばらしく、いちだんと鮮やかで美しい。

◆ヤマブキは、庭木として単植、群植、下木、前づけによく、さらには生垣仕立てや、池の端や流れに沿って植えるとよい。枝はしなやかに垂らす。切り花にも利用できます。

◆ヤマブキというと、江戸城を築城したことでも有名な武人で歌人でもあった太田道灌の故事を思い出す。
「狩の途中、にわか雨に合い、ミノ(蓑:昔の雨具)を借りようと近くの農家に立ち寄った。農家の娘がヤマブキの一枝を差し出した。」

七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに 無きぞかなしき

[兼明親王・後拾遺和歌集]

歌の中の「実のひとつだに」を「ミノ(蓑)ひとつだに」とおきかえ、歌に託してミノ(蓑)がないことを伝えたという・・なんと聡明な娘だったのであろうか。

ヤマブキは万葉の昔から庶民に親しまれた花でしょう。万葉集に詠まれている17首の中から、恋ごころを詠んだ歌をもう1首どうぞ。

山吹を 屋戸(やど)に植えては 見るごとに 思いは止まず 恋こそまされ

[大伴家持]

ヤマブキ「手入れのポイント」はこちら♪

  

  

◆当家のヤエヤマブキはキンモクセイ、ニッコウヒバの樹下にある。しかも周りをスズランに囲まれている。根が伸びられるのだろうかと思い病むがどうしようもない。枝も昨年は時季遅く剪定したかも知れない。花は少ししか咲かなかった。今年は花後に株を更新しようと思っている。
◆[5月9日追伸]:
[地上約10cmのところから枝を切断し、株の更新をはかった。]

◆画像上段は、主庭・樹下のヤエヤマブキ、画像下段は、石垣から枝垂れるヤエヤマブキの大株をご近所のお宅からいただいた。

  
 ヤエヤマブキ
樹下のヤエヤマブキ
ヤマブキ 観てね♪
樹下のヤエヤマブキとモミジ
  
ヤエヤマブキ
枝垂れるヤエヤマブキ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送