◆【管理と手入れ】
●特に萌芽力が強く、伸びがよいので、かなりひんぱんに刈り込まないと樹形を保てません。徒長枝やヒコバエの発生も多く、これらは早めに切り取ります。厳寒期以外ならいつでも刈り込みができます。
●庭木としては「単幹仕立て」や「刈り込み仕立て」にします。単幹仕立ては幹を一本にして下枝を切り取って頂部に樹冠を作ります。刈り込み仕立ては刈り込んで円筒形に仕立てます。この場合も幹は一本にします。
●乾燥の厳しい所では枝の発生が少なくなります。生育中はかなり水分を要求しますので、特に乾燥の厳しいときに潅水すると効果があります。
●枝が密生すると、細い枝は枯れ込むので整枝を行い枝の整理を行います。萌芽力が強いので樹形の作り直しも容易です。
◆【利用と用途】
●萌芽力が強いので刈り込みして生垣などに利用します。そのほか、防塵、防風、防火を兼ねた目隠し用生垣や植えつぶし材として適しています。
●庭木としては、斑入り種や変種のフクロモチがより観賞価値があります。トウネズミモチはネズミモチより枝葉が大形になるので公園などの植栽に向いています。
●生薬名を女貞(にょてい)といい、乾燥した実を煎じて飲むと、強心、利尿、緩下作用があり強壮薬となります。また、月経不順、目まい、かすみ目、胃のもたれ、胃潰瘍に葉を煎じて飲みます。果実酒は強壮薬に用いられます。
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