アズマシャクナゲ・東錦 6 月水無月手入れ
シャクナゲ
アズマシャクナゲ・東錦

今回は、シャクナゲを紹介します。シャクナゲはツツジ科・ツツジ属・シャクナゲ亜属に属します。ツツジ亜属、レンゲツツジ亜属、ヒカゲツツジ亜属・・ツツジのお友だちですね!高山に自生し栽培にも高度な技術を要するところから「高嶺の花」といわれてきました。西洋シャクナゲは栽培が比較的容易です。鉢植えでも栽培もできます。1株育てませんか♪


シャクナゲ

  

◆【シャクナゲ亜属
●常緑の潅木から高木まで約300種が含まれます。北米に3種、ヨーロッパに3種が分布、そのほかはアジア、とくにネパール・ブータン・中国(四川省・雲南省)地域に集中分布しています。日本には、ヤクシマシャクナゲ、ホソバシャクナゲ、アズマシャクナゲ、ホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、キバナシャクナゲ、ハクサンシャクナゲなどが知られています。
●西洋シャクナゲや単にシャクナゲと呼ばれるものは、園芸品種です。プラントハンターによって19世紀に多くの種が主に中国からイギリスに導入され、数多くの園芸品種が作出されてきました。特に、日本原産のヤクシマシャクナゲは花や葉裏の毛が美しく、コンパクトな樹形になることから交配種として世界中で利用されています。
シャクナゲ亜属は常緑で無毛または分枝する毛のある厚い葉をもち、枝の先端に花芽を一つ、その下に数個の葉芽をつけるのが特徴です。植物の分類学の父といわれるリンネは、常緑の葉をもつシャクナゲ属(ロードデンドロン)と落葉するツツジ属(アザレア)とを認めましたが、その後両属はツツジ属(ロードデンドロン)としてまとめられました。この名残から、現在でも園芸学上、常緑の葉をもつヒカゲツツジ亜属セイシカ亜属もシャクナゲと呼ばれることがあります。

◆【日本シャクナゲ
日本シャクナゲは近畿以西には花冠が七裂するものが、中部以北には五裂するものが分布しており、高山や北地に育つものもあります。
●[ヤクシマシャクナゲ]:
屋久島に分布しており、葉裏、花柄、子房の毛がより多い。葉は小形で照りがあって美しい。
●[ホソバシャクナゲ]:
エンシュウシャクナゲともいわれ、愛知県・静岡県に分布し、葉が線状倒被針形の細い種類で、花冠の先は五裂し、雄しべ10個の淡紅花が5月に咲きます。
●[アズマシャクナゲ]:
山形県・宮城県以南、関東、甲信地方に分布し、花冠の先は五裂し、雄しべが10個あり、葉裏には淡い褐色の毛が密生します。
●[ホンシャクナゲ]:
愛知県・長野県・富山県以西、四国に分布し、花冠は七裂し、葉裏に淡褐色〜灰色の短い圧伏した毛があります。
●[ツクシシャクナゲ]:
本州の南畿以西、四国、九州の山地に分布。高さ2〜4mの常緑低木で、5月ごろ淡紅色の漏斗状の花冠の先が七裂し花径4〜5cmの美しい花が咲きます。雄しべは14個あり、雄しべの子房に褐色の毛が密生する。枝は太く葉は互生し倒被針形〜長だ円形、長さ8〜20cm、両端がとがり縁に鋸歯がなく、革質で厚い。葉裏には褐色の長い綿毛が密生しています。
●[その他]:
高山に咲くものに、葉がやや薄手の淡桃白色のハクサンシャクナゲ、黄色の花が咲くキバナシャクナゲがあります。


  

◆【西洋シャクナゲ
●19世紀半ばに、中国やネパールからヨーロッパに野生種が導入され盛んに交配育種が行われました。現在までに5千を超える園芸品種が世界各地で作り出されています。日本へは明治の末期に輸入されましたが、当時は高価なことや栽培が難しかったため普及が遅れました。
●しかし、近年は栽培が容易な品種が生産され栽培技術も向上しました。新潟県では多くの西洋シャクナゲが発表されています。白、赤、黄、紫など花色も多彩で美しいですね!

◆【有用植物としてのシャクナゲ
多くのシャクナゲが生育している中国では、シャクナゲは鑑賞用として栽培されることはほとんどなく、むしろ、有用植物として利用されます。
食用として
中国・雲南省では、ロードデンドロン・デコラムなど15種ものシャクナゲの花を野菜として食用します。花を煮てから水でさらし苦味をとった後、炒め物やスープとして利用します。
樹脂として
樹皮と葉はタンニンを多く含むため、樹脂を革をなめすために利用します。また、インクの原料にも使用します。
薬用として
葉などに呼吸を麻痺させる有毒な成分を含みますが、漢方薬として強壮剤や利尿薬に用います。
工芸品として
高木になるシャクナゲの材は、皿やお盆、杖などに加工されます。

シャクナゲ「手入れのポイント」はこちら♪

  

◆シャクナゲに関連した記事は下記ページも併せてご覧ください。

   ●ティータイムシャクナゲ展〜その1

●ティータイムシャクナゲ展〜その2

●ティータイムシャクナゲとカエル


  アズマシャクナゲ・東錦 観てね♪

◆【当家のシャクナゲ】:
●鉢植えのアズマシャクナゲ、品種は東錦(あずまにしき)である。東錦は斑入り種(錦葉)で黄色の斑が葉に入っています。昨年の購入品。購入時のつぼみも隔年開花に備えてかなり切り落とし、また新たに鉢土も補充して育成した。
●花を観賞した後は根の状態を再確認した。シャクナゲの根は細根性で鉢の中でまだ余裕をもって伸びられると判断したが、念を入れ一回り大きい素焼き鉢に植え替えを行った。お礼肥を施したことはもちろんである。

  

アズマシャクナゲ・東錦
アズマシャクナゲ・東錦 観てね♪
アズマシャクナゲ・東錦
アズマシャクナゲ・東錦

  西洋シャクナゲ 観てね♪

●庭植えの西洋シャクナゲ、品種は池の端で一緒に植栽されていたモミジ(ノムラカエデ)が昨年の夏に枯死した。その代わりかどうか・・(モミジ樹下で日当たりが悪かったために花芽がつかなかったのでは?)昨年は咲かずに終わったシャクナゲが今年咲きました。

  
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