◆【マユミの性質】
●マユミは北海道から九州・南千島・樺太・朝鮮半島に分布する高さ2〜8mのニシキギ科の落葉低木〜小高木です。
●果実はやや四角形・径約1cmのさく果で、10月ごろ淡紅色に熟し、四裂して仮種皮が赤い種子を露出します。雄雌異株です。
●5〜6月ごろ淡緑色、径約8mmの四弁花が枝の下部に集散花序をなして咲きます。葉は対生し、長だ円形〜だ円形、長さ5〜12cm、縁に低い鋸歯があり、葉の両面はほとんど無毛です。
◆【類似種】
●[オオバマユミ] 葉が大形のマユミです。エゾオオバマユミも葉が大形で似ています。
●[カントウマユミ] 温帯の山地に生え葉の裏面脈上に毛が多くあります。
●[ホソバマユミ] 葉の幅が狭く長さが細長い種です。
●[サワダツ] アオジクマユミともいい、小低木で6〜7月に帯紫色の五弁花が咲き果実は五裂します。
●[ムラサキマユミ] 葉が被針形で細く暗紫色の五弁花が咲き果実は五裂します。
●[コマユミ] コマユミはニシキギによく似ていますが枝に翼がありません。低い山地に自生し葉柄が1〜3mmと短い。5〜6月に咲く淡緑色の6mmほどの花は可憐ですが目立ちません。果実は10〜11月赤いつぶらな実を垂らし秋の紅葉とともに美しい。(コマユミはニシキギの類似種ですが、本ページではマユミと一緒に紹介しました。)
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