ツバキ・岩根絞り 5 月皐月手入れ
ツバキ
ヤブツバキ

今回は、ツバキを紹介します。ツバキは日本の観賞花木として世界的に有名ですね!古典植物として古くは江戸時代から園芸品種の栽培が行われてきました。今日までに美しく育てやすい品種が数多く作りだされています。咲き方も小輪から大輪、一重から千重咲き、筒咲き、抱え咲き、ラッパ咲き、梅心咲き、唐子咲き、獅子咲き、花色も白、桃、赤、真紅、赤に白の絞り、紅白染め分け、など多様です。侘介(ワビスケ)、太郎冠者(タロウカジャ)、雪椿(ユキツバキ)など、お好みを1株育てませんか♪


ツバキ

  

◆【ヤブツバキの性質
●ヤブツバキはツバキの原種です。ヤブツバキは本州、四国、九州、朝鮮半島南部に分布し、高さ5〜15mになるツバキ科の常緑低木です。
●2〜4月ごろ、枝先に赤色の5弁花が半開して咲きます。花弁の基部は合着して単体になり、子房には毛がない。果実は球形で4〜5cmあり、3裂して大形の種子を出します。
●葉は互生し、だ円形で長さ5〜12cm、厚くて毛がなく表面にはつやがあって縁に細い鋸歯があります。

◆【ツバキの種類
●[ユキツバキ](雪椿)
ユキツバキは、別名をオクツバキ、サルイワツバキともいい、本州の日本海側の島根県以北の多雪地帯の山地に分布し、積雪のため冬期はかえって寒風から保護されています。
低木〜小低木で枝は雪圧のため地上を浅くはって発根する。
ヤブツバキとは違ってはじめ若い枝と葉柄にがあり、花弁はやや細く、雄しべの花糸は黄色でサザンカのように開出し、筒状の部分が短いことが特徴です。
●[ユキバタツバキ](雪端椿)
ユキバタツバキは、日本海側の山地に分布するユキツバキと海岸部に分布するヤブツバキが接触する中間地帯を細長く分布しています。
花や葉の形質も両者の中間種が多く現われています。
●[リンゴツバキ]
リンゴツバキは、別名をヤクシマツバキといい、四国の高知県、九州南部から沖縄県に分布しています。
果実が5〜6cmで大きく、果皮の厚さが1.5cmもあります。
●[園芸品種]
上記の野性種をもとに多くの園芸品種が作り出されました。古くからある代表種をいくつかあげましょう。
[明石潟]:ヤブツバキ系・紅色・二重大輪
[秋の山]:ヤブツバキ系・白地に紅色縦絞り・一重中輪
[紅唐子](ベニカラコ):ヤブツバキ系・朱紅色・唐子咲き・外側花弁は細くて5〜6個、内側花弁は小さく頭状に密集する。
[菊月]:ユキツバキ系・淡紅色・一重やや大輪・葉柄に毛あり
[玉牡丹]:ユキツバキ系・白の牡丹咲き・大輪・雄しべは弁化・葉柄に毛あり
[紅乙女]:ユキツバキ系・濃紅色・千重咲き・葉柄に毛あり
[肥後椿]:肥後ツバキ系・雄しべが多い梅心咲き・一重大輪・園芸品種は多い。
[侘介]:ワビスケ系・「侘助」とも書く・ヤブツバキと他種ツバキの雑種・半開のラッパ咲き・小輪・[白侘介は白色・子房に毛がない]・[紅侘介:濃紅色・子房に密毛がある]
[太郎冠者]:ワビスケ系・桃色・半開のラッパ咲き・侘介よりやや大輪
[唐椿](トウツバキ):中国雲南省原産で花は濃紅色の一重で子房に密毛がある・半八重〜八重大輪・葉に照りがない・寒さに弱い。
[洋種ツバキ]: 海外で改良された園芸品種は200余種と多い。花は大きく華麗である。


  

◆【ツバキの管理
●温暖で多湿な有機質に富む耕土の深い場所が生育に適します。冬の乾燥した風を防ぐことが管理上大切です。
日光は当たるほうがよい。しかし日陰にも強いのでさまざまな場所に植栽可能です。
●樹は通常、放任でもよいのですが、狭い庭では場所に合った整枝を行ないます。整枝は花後すぐがよく強剪定はこのときに行ないます。
7月以降は不要枝だけを切ります。
小苗は割合弱いので50〜60cmになるまでは鉢で培養します。
●つぼみをつけても咲かずに落ちてしまうのは冬の乾燥が原因です。乾燥を嫌うため、乾燥地では梅雨後と11月中旬にマルチングを行います。冬期の潅水にも留意が必要です。
●つぼみのつきかたが悪いのは窒素過多もしくはやせ地かのどちらかです。また、7月以降の枝切りは避けましょう。

◆【ツバキの利用と用途
●植え込み、日当たりのよくない裏庭、池の端などさまざまな場所に植えられます。ヤブツバキは防風垣にも使えます。
●花は切り花にされ、茶席には欠かせない花です。また、鉢植えや盆栽として楽しむことも出来ます。
●ツバキの実からは良質のツバキ油が採れます。
は木工細工や家具、農具、薪炭用に用途も多様です。
●ツバキは薬用としての効用があります。滋養、強壮に乾燥させた花に熱湯を注いで、健康茶として飲みます。ツバキ油は軟膏などの基礎剤とされるほか化粧料ともなります。

ツバキ「手入れのポイント」はこちら♪

  

◆ツバキに関連した記事は下記ページも併せてご覧ください。

   ●ティータイム”ユキツバキ群生地”加茂山公園

●ティータイム古典植物展〜今に伝える江戸の華〜その1[ツバキ]

●ティータイム椿銘木展〜普談寺の椿〜その1

●ティータイム椿銘木展〜普談寺の椿〜その2

●ティータイム椿銘木展〜普談寺の椿〜その3


ツバキ・初黄  
  ツバキ・初黄

◆【当家のツバキ】:
●当家は早春に購入した小鉢のツバキが2鉢。初黄(しょこう)は黄色花の品種で2花が咲きました。金花茶という品種との交配種で蕾付きも良く作りやすい品種とのことです。
菊月は淡紅色でツバキの代表的な品種であり”茶花つばき”といわれています。庭木はもとより鉢植えにも最適です。
●花を観賞したあとはどちらの鉢も植え替えをし、さらに剪定した後に針金掛けを行って将来の小盆栽としての完成を目指しました。

  

ツバキ・初黄
ツバキ・初黄 観てね♪
ツバキ・菊月
ツバキ・菊月
菊月
菊月


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