ヤブコウジ 03年1月
No.4
カラタチバナ・黄金小判

みどりの空間で、旅先で、庭先で・・こころの癒しのメッセージです。
コーヒー?紅茶?緑茶?・・香りを楽しみながら読んで観てくださいね♪


古典植物展〜今に伝える江戸の華〜その3


  

◆1月4日(土)〜1月26日(日)・新潟県・新津市にある県立植物園で開催の「古典植物展〜今に伝える江戸の華〜」を4回に分けて紹介しています。
3回目の今回は「ヤブコウジ」をご紹介します。

古典植物は「変わり物」
●西洋での交配による育種とは異なり、日本では江戸時代から自然界や栽培下での「変わり物」を見出し、これを保存し育成してきました。また、「斑入り」、「葉替り」、「実替り」、「短小」(矮鶏・・”ちゃぼ”といった)、「枝垂れ」、「ねじれ」、「線化」、「奇形花」などを良しとする独自の美意識を持っていました。
●このように古くから日本人に愛好され作り続けられてきたツバキ、オモト、カラタチバナ、アサガオ、ヤブコウジなどの伝統的な植物は、増殖が難しいものが多いため、時に投機の対象となり、市井に騒動を巻き起こすことがありました。
ヤブコウジは、江戸時代の大流行を経て明治20年頃から新潟県でも大流行しました。明治28〜29年「日の司」が当時のお金で2〜3千円もの高値で取引されるなど投機的な売買が行われ、倒産者も出るような熱狂的なものでした。

ヤブコウジ】[紫金牛]
●ヤブコウジは樹床などに生える樹高10〜20cmのヤブコウジ科の常緑小低木です。葉の斑模様、新葉や茎の美しさに加え、葉の縁がお菓子のこんぺいとう(金平糖)に似た形に突出する「コンペ」、出てくる葉がその度に異なる柄模様を現わす「階変わり」といった独特の変異を観賞します。
●「コンペ」が現れる品種には「日の司」や「松島」があります。「日の司」は、葉が細長く先が広がり濃緑色で、白黄色のコンペが入る。明治期の人気品種でした。
●「階変わり」品種には「御所車」や「紅の司」があります。「御所車」は、白覆輪に黄緑色のコンペが入り、新葉の白覆輪は美しく、時に紅色を帯びることがあります。
●「斑入り」品種には「白玉錦」や「天照錦」があります。「白玉錦」は、葉が巾広く濃緑色地に白の美しい大覆輪で、白斑も入ります。


   日 の 司
日の司
御 所 車
御所車
白 玉 錦
白玉錦
  
  

◆古典植物については下記ページも併せてご覧ください。
●ティータイム古典植物展〜今に伝える江戸の華〜その1[ツバキ]
●ティータイム古典植物展〜今に伝える江戸の華〜その2[キンシナンテン・カンアオイ・サイシン]
●ティータイム古典植物展〜今に伝える江戸の華〜その4[カラタチバナ・マンリョウ・オモト]
●ティータイム古典園芸植物展
●ティータイム”ユキツバキ群生地”加茂山公園
●四季の手入れヤブコウジ
●四季の手入れマンリョウ


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